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海はいかにも入り江らしく可憐かれんなさざ波をつらね、その上を絵島丸は機関の動悸どうきを打ちながらしずかに走っていた。幾日の荒々しい海路からここに来て見ると、さすがにそこには人間の隠れ場らしい静かさがあった。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:66% 作品を確認(青空文庫)
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湾・内海・入り江
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前後の文章を含んだ引用
......られていた空も見違えるようにからっと晴れ渡って、紺青こんじょうの色の日の光のために奥深く輝いていた。松が自然に美しく配置されてえ茂った岩がかった岸がすぐ目の先に見えて、海はいかにも入り江らしく可憐かれんなさざ波をつらね、その上を絵島丸は機関の動悸どうきを打ちながらしずかに走っていた。幾日の荒々しい海路からここに来て見ると、さすがにそこには人間の隠れ場らしい静かさがあった。  岸の奥まった所に白い壁の小さな家屋が見られた。そのかたわらには英国の国旗が微風にあおられて青空の中に動いていた。「あれが検疫官のいる所なのだ」そう思った意識の......
単語の意味
動悸(どうき)
動悸・・・心臓がいつもよりドキドキすること。自分で感じられるほどの、強い胸の鼓動。
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二つの 岬 に抱かれた湾が、静かな水を 湛えていた。
昇平, 大岡「野火(のび) (新潮文庫)」に収録 amazon
海岸に沿って斜に入り込んだ入江
梶井基次郎 / 城のある町にて
黒い石ころのつみかさなった入江
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
青く澄んだ川の水は油のように流れて
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
(凍った波)岸に近く、寄せた波がそのまま弓なりに凍っていた。
志賀 直哉 / プラトニック・ラヴ「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
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