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部活やバイトが始まる時間までだらだらと教室に残っているクラスメイトたちは、転がり込んできた膨大な自由時間を、少しずつ、かつ贅沢に舐め溶かしているように見える。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......度なんかジュースとかおごらせて!」 愛子は顔の前で両手を合わせると、自分のカバンの中にその週刊誌を滑り込ませた。二学期の初日は始業式とホームルームだけで終わる。部活やバイトが始まる時間までだらだらと教室に残っているクラスメイトたちは、転がり込んできた膨大な自由時間を、少しずつ、かつ贅沢に舐め溶かしているように見える。「そんじゃ、私行くね、ありがとねこれ」 カバンを抱えながら立ち上がると、愛子は、廊下を歩く見慣れた横顔を見つけた。「大地」 名前を呼ぶ。ピンと伸びた背中にかけら......
単語の意味
厖大・膨大(ぼうだい)
厖大・膨大・・・1.形や内容が、とても大きいさま。非常に数量が多いさま。
2.ふくらんで大きくなること。(膨大のみ)
2.ふくらんで大きくなること。(膨大のみ)
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改めてソファにひっくり返り、昼近くまでうとうとする。十一時になると起き出して顔を洗う。歯磨きの白いしみの飛んだ曇った鏡に、三十八歳の職のない男のむくんだ顔がうつっている。空気が 澱み、時間まで腐ってしまいそうだ。
向田邦子 / マンハッタン「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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上の学校へは行けずに、十三歳のときから世の中へ出て行ったほど貧しかった
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
生活が、ボール紙細工の家のように崩れる
中村 真一郎 / 夜半楽 amazon
うす寒い空気と壁があるだけで、台所にも、一粒の米粒すらなさそうである。
吉川英治 / 治郎吉格子
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