ひんやりとした静寂。 早く起きすぎた朝、台所に足を踏み入れた時の感覚に似ていた。蛇口……冷蔵庫の把手……ガスコンロのつまみ……一夜放っておかれたそうしたものたちのよそよそしさが、岩にもあった。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 ページ位置:72% 作品を確認(amazon)
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冷たさ・冷たい温度
石・岩・鉱物
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前後の文章を含んだ引用
......を施し、悠木を見下ろした。「どうぞ──最初は体をほぐすつもりで」「了解。気楽にいく」 言葉とは裏腹に膝頭が震えた。武者震い。そう強弁して悠木は岩に取りついた。 ひんやりとした静寂。 早く起きすぎた朝、台所に足を踏み入れた時の感覚に似ていた。蛇口……冷蔵庫の把手……ガスコンロのつまみ……一夜放っておかれたそうしたものたちのよそよそしさが、岩にもあった。真上を見る。庇のように迫り出している第一ハングが視界を圧する。瞬時に脳から追い出す。まずは燐太郎のいる二人用テラスが目標だ。慌てず、急がず、リズムを心掛ける。そ......
単語の意味
足・脚・肢(あし)
静寂(せいじゃく)
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
静寂・・・物音一つなく静まり返っていること。ひっそりとして寂しさのあること。また。そのさま。「寂」は訓読みで「しず(か)」とも読める。
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月に嘯(うそぶ)く虎のような……乱石が点在し
三浦 朱門 / 冥府山水図 amazon
石が、木漏れ日に生きもののようにちらちらと影を映す
梅本 育子 / 桃色月夜 amazon
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窓は蒸気で曇り、部屋は暑いほどにあたたまっていた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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楽隊の騒々しい音が山の冷えた空気に統一されて、二人の耳もとを観世水のようにゆるく襲っては桜の中に流れて行った。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
富士は雪の大悲殿だ
林芙美子 / 新版 放浪記
ひしめき叢(むらが)る樹木つづきの緑の海
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
一陣の風に雑草がいっせいに葉裏を見せ、濃い緑一色の草の海が鈍く銀色に輝く
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
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