お化粧すると、一枚ずつ薄皮がはがれて、きれいなあたしが現れてくるようで嬉しかった。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:25% 作品を確認(amazon)
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化粧・白粉をした顔
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前後の文章を含んだ引用
......、きれいになることにだ。アイプチを使って二重にすることを覚え、アイラインやマスカラの上手な使い方を覚え、髪を均一に巧く染める方法を覚え、少し有頂天になっていた。お化粧すると、一枚ずつ薄皮がはがれて、きれいなあたしが現れてくるようで嬉しかった。一重でチマチマした目の吉村理穂じゃなくて、派手やかな、きれいだと自分で思える自分を鏡の中に確認して、あたしは満足していた。今思えば、かなりケバかった。思わなくて......
単語の意味
化粧・仮粧(けしょう・けそう)
化粧・仮粧・・・粧(めか)して(=飾り立てて)化けること。
1.ファンデーションや口紅などを付けて、顔が美しく見えるようにすること。おつくり。
2.物の表面を美しく飾ること。装いを新たにすること。
3.外から見えるところ。外面にあらわれている部分。また、上辺(うわべ)だけのこと。虚飾(きょしょく)。
1.ファンデーションや口紅などを付けて、顔が美しく見えるようにすること。おつくり。
2.物の表面を美しく飾ること。装いを新たにすること。
3.外から見えるところ。外面にあらわれている部分。また、上辺(うわべ)だけのこと。虚飾(きょしょく)。
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化粧・白粉をした顔の表現・描写・類語(顔のカテゴリ)の一覧 ランダム5
リリーは化粧を落としている。鼻を刺す匂いの液をしみこませた小さな平べったい脱脂綿で顔を拭いている。《…略…》捨てられる脱脂綿には赤や黒の汚れがついている。
村上 龍 / 限りなく透明に近いブルー amazon
波津子は強い化粧のせいか別人のように華やかに見えた。
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
こってり化粧をしていた。
梶井基次郎 / 城のある町にて
化粧を夜の灯の下で映える色味で仕上げる
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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死相は、黄ばんだ肌の上にも、薄くなった鼻すじにも、色濃く漂っていた
武田泰淳 / 蝮のすえ amazon
おたふくさまそっくりで、少しも深刻味がない。
林芙美子 / 新版 放浪記
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朝だけに、香水の匂いもまだ固かった。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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