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わずかな仕送りのお金で貧乏しながら、歌のレッスンに通っていた
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:36% 作品を確認(amazon)
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生活苦・貧しい暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......のは、昭和三十六年である。これは、戦後はじめて、パリで砂原美智子さんと同じアパートに住んでいたときのことを書いた随筆が目にとまっての話だった。 それには、私が、わずかな仕送りのお金で貧乏しながら、歌のレッスンに通っていた頃のこと、ときどきセーヌ河の岸に、砂原さんと二人で所在なく坐って河面をながめながら、「私たち、おなべでご飯炊くのはうまくなったけど、歌はどうなのかしらね」「いつ......
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イビツな男とニンシキフソクの女では、一生たったとて白い御飯が食えそうにもありません。
林芙美子 / 新版 放浪記
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大して、興奮したり胸がどきどきしたり笑い転げたりすることもない、慎ましい夜だ。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
近所の陽来軒へ行き、固い焼きそばを注文する。固い焼きそばは口の天井に突き刺さって食べにくい。《…略…》このひと月、同じことを繰り返している。 いま睦男に歯向ってくるのは、陽来軒の固い焼きそばだけだった。焼きそばを食べているときだけ生きていて、あとは死骸みたいなものだった。
向田邦子 / マンハッタン「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
くだらない生活
太宰治 / 人間失格
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