憐れな声が糸のように浮いて来る。
※備考※ 遠くの方か、川の底から聞こえる声
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:14% 作品を確認(青空文庫)
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遠くの音
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前後の文章を含んだ引用
......の下から無理に洩 れて来るように思われましてね。この水の下だなと思いながら私はとうとう欄干の上に乗りましたよ。今度呼んだら飛び込もうと決心して流を見つめているとまた憐れな声が糸のように浮いて来る。ここだと思って力を込めて一反 飛び上がっておいて、そして小石か何ぞのように未練なく落ちてしまいました」 「とうとう飛び込んだのかい」と主人が眼をぱちつかせて問う。......
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かすかなかすかな声が遠くの遠くから聞えました。
宮沢賢治 / ひかりの素足
声は周波数の合わない通信機のように遠くで聞こえた。
長野 まゆみ / 少年アリス amazon
元気なおばさんの声が、グラデーションで沈んでくる
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
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空虚のような静寂が拡がった。
宮本百合子 / 伸子
しんしんと静寂の中に引っ張り込まれるような無人の気配
島尾 敏雄 / 出孤島記 amazon
汽笛が、間を置いてヒュウ、ヒュウと聞えた。
小林多喜二 / 蟹工船
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