あらゆる可能性の芽が摘み取られて、小さくまとまった人生を送る

メッキのように薄っぺらい作り物に堕してしまった

ワンマン社長の成れの果て

贅沢 は人間を堕落させる最大の敵

そろそろと地の中に引きこまれて行くような薄気味の悪い零落

魂が抜けたように甚だしく老いる

配電盤、砂場、貯水池、ゴルフ・コース、セーターの綻び、そしてピンボール……どこまで行けばいいのだろうと思う。脈絡のないバラバラのカードを抱えたまま僕は途方に暮れていた。

地の果てに転落する

「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。乗った時から進んでいる。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ。だけど、みんな気がつかねえんだ。自分のいる場所だけはエスカレーターじゃないって思ってんだよ」

坂道を転がり落ちていく。ライク・ア・ローリング・ストーン。