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両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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合掌・手を合わせる
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前後の文章を含んだ引用
......十月の半過ぎでは、茄子もちらほらしかなって居ない。二人で漸 く二升ばかり宛 を採り得た。 「まァ民さん、御覧なさい、入日の立派なこと」 民子はいつしか笊を下へ置き、両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。西の方の空は一体に薄紫にぼかした様な色になった。ひた赤く赤いばかりで光線の出ない太陽が今その半分を山に埋めかけた処、僕は民子が一心入日を拝むしおらしい姿が永く眼......
単語の意味
鼻の先(はなのさき)
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(両手を組む)両手を組んで、 揉みしだくようにその感触を確かめた。指の肉を介して、骨同士を 軋ませるように強く絡ませた。痛みの内に、肉体の本音を聞き取ろうとし、一体感を確かめようとした。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
両手を鼻の先に合せて太陽を拝んでいる。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
園長は腰の前で二つの掌を柔らかく合わせていた。それは祈りの形に似ていた。わたしはふと、彼を掬い上げたら天使のように軽いかもしれないと思った。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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借りたけりゃ一晩五円払えと、土蜘蛛のようなカサカサに乾いた手を出した。
織田 作之助 / 世相「世相・競馬 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
教会でよく見る白いマリア像の手のようになめらか
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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うすむらさきのなぎなたほおずきを、器用に鳴らし
林芙美子 / 新版 放浪記
(礼儀作法を心得ているが実践しない)昔身に着けていた礼儀作法を今ではどれほど無価値だと思っているかが、見えてきたんですよ。《…略…》まだコースがすべて運ばれていないのに席を立ってトイレへ行ってしまう、そのおばあさんの後ろ姿に、私は崩れかけた神殿の跡を見たんです。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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