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(禁煙を始めて)それから一ヵ月ばかり、ふさふさした尻尾を切り取られた動物みたいに、彼女は精神のバランス(もともとそれは彼女を特徴づける資質とは言いがたいのだが)を失っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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やめられない・中毒
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......嫌った。だから仕事を始めてほどなく、すみれは煙草をやめようと決心したわけだが、一日にマルボロを二箱は吸っていたから、ものごとはそんなにすんなりとは運ばなかった。それから一ヵ月ばかり、ふさふさした尻尾を切り取られた動物みたいに、彼女は精神のバランスを失っていた。当然のことながらしょっちゅう真夜中に電話がかかってくることになる。「煙草のことしか考えられないの。うまく眠れないし、眠れば嫌な夢を見るし、ろくでもない便秘になる......
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(禁煙を始めて)それから一ヵ月ばかり、ふさふさした尻尾を切り取られた動物みたいに、彼女は精神のバランス(もともとそれは彼女を特徴づける資質とは言いがたいのだが)を失っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
サユリは、その夜、何度も、のたうちまわった。 「虫があ、虫があ。ああ! コカコーラをちょうだい!」 と、訳の解らないうわ言を叫び、ティエンを慌てさせた。まるでヘロインか何かと手を切ろうとする中毒患者である。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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悲しい祈りは、悲しい詩のように暗く湿った和室に響いた。
吉本 ばなな / とかげ「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
頭脳(あたま)が水薬の空き瓶みたいになる
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
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