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周囲が真暗なため、店頭に点 けられた幾つもの電燈が驟雨 のように浴びせかける絢爛 は、周囲の何者にも奪われることなく、ほしいままにも美しい眺めが照らし出されている
梶井基次郎 / 檸檬 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
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ネオン・イルミネーション
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前後の文章を含んだ引用
......が眼深 に冠った帽子の廂のように――これは形容というよりも、「おや、あそこの店は帽子の廂をやけに下げているぞ」と思わせるほどなので、廂の上はこれも真暗なのだ。そう周囲が真暗なため、店頭に点 けられた幾つもの電燈が驟雨 のように浴びせかける絢爛 は、周囲の何者にも奪われることなく、ほしいままにも美しい眺めが照らし出されているのだ。裸の電燈が細長い螺旋棒 をきりきり眼の中へ刺し込んでくる往来に立って、また近所にある鎰屋 の二階の硝子 窓をすかして眺めたこの果物店の眺めほど、その時どきの私を......
単語の意味
驟雨(しゅうう)
絢爛(けんらん)
絢(あや)
驟雨・・・いきなり降りだして、短時間でやんでしまう激しい雨。にわか雨。夕立。
絢爛・・・見た目が華やかで美しいこと。「絢」は「色糸をめぐらした模様」また、「きらびやかで美しい」こと。「爛」は「鮮やか」「まっさかり」な状態をあらわす字。「豪華絢爛」
絢・・・織物で、色糸をめぐらした模様。また、模様や色合いの美しいこと。
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