しんとした気配はなんのバリアもない僕に容易にまとわりつき、浸透してゆく。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:45% 作品を確認(amazon)
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室内(空間)が静か
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......ではなく客のような気分にさせる。軌道にもどった僕はまた宇宙のなか一つだけうかぶ恒星。一息つけてようやく生きている実感はわいたけれど、したいことが何もなくなった。しんとした気配はなんのバリアもない僕に容易にまとわりつき、浸透してゆく。6 夜、晩酌中の父と話すのはきまって絃のことでした。親相手に失恋話なんてみっともないとわかっているのに、夜になると絃のことばかり考えてしまい、だれかにむかって吐......
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室内(空間)が静かの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
相棒が用事で出ていってしまうと部屋は急にがらんとした。電気時計の針だけが音もなく回りつづけていた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
一歩一歩の歩みもはばかられるほどに静かな家だった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
しんとした部屋で波と風の音を聞いていると、孤独を痛いように覚える
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
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勝恵の答えは、いつも水の流れのように淡々と鈴木の耳にひびいた
永井龍男 / 青電車「朝霧・青電車その他 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
どこかの教室でかすれたオルガンの音がきこえる。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
貨物船の霧笛が、群れをはぐれた仔牛のような鋭い悲鳴を上げ始める。霧笛はそれぞれの音階に短く長く闇を貫き、山の方向へ飛ぶ。
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
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