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突然水ぎわに走りよった奔馬が、そろえた前脚まえあしを踏み立てて、思わず平頸ひらくびを高くそびやかしたように、山は急にそそり立って、沸騰せんばかりに天を摩している。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:80% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......いぶりの分水嶺から分かれて西南をさす一連の山波が、地平から力強く伸び上がってだんだん高くなりながら、岩内の南方へ走って来ると、そこに図らずも陸の果てがあったので、突然水ぎわに走りよった奔馬が、そろえた前脚まえあしを踏み立てて、思わず平頸ひらくびを高くそびやかしたように、山は急にそそり立って、沸騰せんばかりに天を摩している。今にもすさまじい響きを立ててくずれ落ちそうに見えながら、何百万年か何千万年か、昔のままの姿でそそり立っている。そして今はただ一色の白さに雪でおおわれている。そし......
単語の意味
奔馬(ほんば)
摩する(まする)
奔馬・・・勢いよく走る馬。狂ったように走る馬。
摩する・・・届くかどうかのスレスレまで近づく。ギリギリまで迫る。接近する。
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