鋲が外れて壁から落ちたままのポスターが、机の下の暗がりで頭を垂れている。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:82% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
ポスター
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......ど、最近は自分のだらしない部分に付き合いきれなくなってきた。壁際にある机の下では、電気スタンドとパソコンと携帯の充電器のコードが焼きそばみたいにからまっている。鋲が外れて壁から落ちたままのポスターが、机の下の暗がりで頭を垂れている。初めて住処を手にした喜びで工夫をこらした壁や棚の飾りつけは、今は終わったパーティーの名残りのような存在で粘着力の弱まった両面テープが端にぶら下がり、掃除の邪魔を......
ここに意味を表示
ポスターの表現・描写・類語(室内のようすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
鋲が外れて壁から落ちたままのポスターが、机の下の暗がりで頭を垂れている。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
円柱にぴったりと巻かれたつるつるの広告
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「室内のようす」カテゴリからランダム5
黄いろい畳
林芙美子 / 新版 放浪記
(モデルルーム)家はこんなに綺麗じゃない。広くもない。物がいろいろあって、住むとなると、なかなかこんな風にはすっきりとはいかない
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
雪の頂から星がひとつ下がったように、入相の座敷に電灯がつく。
泉 鏡花 / 眉かくしの霊「高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫)」に収録 amazon
すっかり色がわからなくなってしまったレースのカーテン
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
室内のようす の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ