日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

鈴木は肚をくくり、自らの内側で勇気という名の兵士達が蜂起するのを感じる。今こそ、立ち上がる時だ、と。《…略…》（その後ためらう）それ以上先に進んだら崖から落ちる、と無意識ながらに自分が察知しているかのようだった。威風を漂わす敵を前に、勇気の兵士達が足を止めた。

伊坂幸太郎 / グラスホッパー　ページ位置：61%　作品を確認（amazon）

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恐怖でためらうやる気・意気込み・奮い立つ勇気を出す・思い切る

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前後の文章を含んだ引用

......にする。　今こそ疑問をぶつける時ではないか、と気づいたのはしばらく経ってからだ。二人きりで車に乗っているのだから、押し屋かどうかを確認する良い機会のはずだった。鈴木は肚をくくり、自らの内側で勇気という名の兵士達が蜂起するのを感じる。今こそ、立ち上がる時だ、と。　右へ振り返り、「あの」と槿を見た。見たが、そこで言葉が止まった。あなたは、本当は押し屋なんですか？　その台詞を発することができない。それ以上先に進んだら崖から落ちる、と無意識ながらに自分が察知しているかのようだった。威風を漂わす敵を前に、勇気の兵士達が足を止めた。「何だ？」と槿が口を開いた。「健太郎君は、ずいぶんと明るい子ですね」どうしてそんな話題に逸れるのか、と自分でも首を捻りたくなったが、けれど一方では、糸口をつかむ......

単語の意味

足・脚・肢（あし）

足・脚・肢・・・１．動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
２．台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
３．歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
４．行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
５．餅（もち）などの粘り。こし。
６．損失。欠損。借金。また、旅費。
７．その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・（脚）漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬（れっか）」、「志」の「心（したごころ）」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・（足）過去の相場の動きぐあい。