乞食のような哀れさだ。だれもめぐんでなんかくれない。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:67% 作品を確認(青空文庫)
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惨め・情けない
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......となぞどうでもいいのだ。 ああ、金さえあれば、千頁の詩集を出版してやりたい。友達もない、金もない、只、亀の子のように、のこのこ日向 を歩きまわっている。まるで私は乞食のような哀れさだ。だれもめぐんでなんかくれない。洟 もひっかけやしない。ああ、わっと云うような景色のなかからお札は降って来ないかな。千頁の詩集を出してやる! 題は男の骨、もっとむざんな題でもいい。 名もない女の......
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