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「空気がいい故 と見えて、こっちへ来たら不眠なんぞすっかり忘れたようになってしまったよ」
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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熟睡・ぐっすり眠る
田舎(いなか)
綺麗な、澄んだ空気
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前後の文章を含んだ引用
......いことだ。伸子は、小夜着を顎の下まで引きあげて寝がえりをうった。多計代は、伸子が眠たくなったのだと思ったらしく、 「――そろそろ寝ようかね」 と欠伸 まじりに呟いた。 「空気がいい故 と見えて、こっちへ来たら不眠なんぞすっかり忘れたようになってしまったよ」 「…………」 「じゃあ、おやすみ」 「――おやすみなさい」 十分もしないうちに、母の苦のなさそうな平らかな寝息が聞え始めた。多計代は、伸子が久しぶりで自分と数日暮し......
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熟睡・ぐっすり眠るの表現・描写・類語(安心するのカテゴリ)の一覧 ランダム5
二人はそのときになっても、まだ深海魚のようにぐっすりとねむりつづけていた。いったい何がこの二人の深い眠りを破ることになるのだろうと僕はいぶかった。
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
粘液の中に軀(からだ)を浸しているような眠り
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
麻酔がかかったように眠って
向田邦子 / 犬小屋「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
まるで息をしていないように眠っていた。
庄野 潤三 / 静物 amazon
ひどく疲れていたし、ほんとうに夢を見る元気さえなかったのだ。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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田舎(いなか)の表現・描写・類語(地上・陸地のカテゴリ)の一覧 ランダム5
住人の大半は六十歳以上だ。生活用品を売っている店は一軒しかない。郵便局も学校もない。切手を買ったり小包を出したりしたければ、手紙を配達しにくる郵便局員に頼む。宅配便は、中地区まで行って出すしかない。ちょっとした買い物をしたいときは、山をいくつも越えて久居という町まで車で行く。 不便を絵に描いたような場所だ。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
東京から新幹線で一時間以上かかる地方都市から、さらに在来線で三〇分ほど行った田舎町
湊 かなえ / 花の鎖の解説「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
真直ぐに落ちてくる広く太い光線、塩気を含んだ南からの風、稲のむせかえるようなにおい、それらのこの故郷ならではの手触りが、何かの拍子に掻き消えてしまいそうで心もとない
高樹のぶ子 / その細き道(追い風) amazon
辺りは民家よりも田畑の目立つ
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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綺麗な、澄んだ空気の表現・描写・類語(雰囲気・空気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
澄んだ空気が冷たい水のように張りつめる
黒井 千次 / 群棲 amazon
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「地上・陸地」カテゴリからランダム5
二つの溪の間へ楔子 のように立っている山
梶井基次郎 / 蒼穹
麦畑では少しばかり伸びた麦が微風の方向へ漣(さざなみ)のように揺れていた。
藤沢桓夫 / 君に告げん
「雰囲気・空気」カテゴリからランダム5
空気が濃く重くドロリと液体化して、生温かい糊のようにねばねばと皮膚にまといつく
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
尋恵は身体を凍りつかせた。 人の気配を部屋の中に感じた。 まさか……そう思い、背中を撫でる空気の動きの正体を見極める。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
かすかに後ろでアスファルトの砂を踏みしめる音がした。 振り返ると、背後に見知らぬ男がいた。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
襟もとまですっぽり絹蒲団をかぶって、朽ち木のように寝ている
水上 勉 / 雁の寺 amazon
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