樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 ページ位置:33% 作品を確認(amazon)
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草木のざわめき
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前後の文章を含んだ引用
......くっても、今までの速度からみると、彼に追いつくことはそんなにむつかしくないように思われたのです。 小屋を出ると草原も、さっき身をかくした林も金色の光にかがやき、樹々の葉が砂のように乾いた音をたてて鳴っています。一本の枯木を拾い、それを杖のかわりにして歩きはじめ、やがてふたたび海岸線がはっきりと見おろせる斜面に出ました。 海は相変らず、ものうげに、針のように光りながら、......
単語の意味
砂(すな)
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
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草木のざわめきの表現・描写・類語(音の響きのカテゴリ)の一覧 ランダム5
藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
くさむらが、背丈の高い野菊のしげみを風にゆすって、彼をまねいている。
野間 宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
巨大なしいの枝が砂山が崩れ落ちる時のような音を立てて頭上で風に揺れた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
ザ、ザ、ザッ――と野分のように、男女のうしろで、草が鳴った。
吉川英治 / 野槌の百
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「音の響き」カテゴリからランダム5
波の音かと思われる鼓(つづみ)や太鼓が浜風に伝わった。
徳田 秋声 / 縮図 amazon
一生懸命神経を張り詰めて
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
旧式のクーラーと換気扇が競うように耳障りな音を立てている
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
「植物」カテゴリからランダム5
今年の新葉も去年の古葉も、同じ黒みどりの漆を溶かしたような濃い色となって、魚の鱗のように重なり合う
水上 勉 / 越前竹人形 (1980年) amazon
雪柳が純白な小さな花びらを粉のように散りこぼし
阿部 知二 / 黒い影 (1950年) amazon
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