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......しでさとみにしなだれかかり、「きょうはゆっくりしていってな。さとみちゃんがいてくれるだけで、お店がぱあっと華やかになるねん」　と言った。その言葉の抑揚で、邦彦は男装の女かと思ったが、顎のあたりの青々とした剃りあとが、正真正銘の男であることを示していた。「どうも俺はゲイボーイに縁があるなァ」　邦彦がそう言うと、「あの人、ゲイとは違うのよ。ちょっとだけ女っぽいところがあるだけ。内股で走ってるとこなんて、いじらしい......

単語の意味

顎・頤・腭（あご）

顎・頤・腭・・・１．口の上下の、歯の生えている部分で、話したり物を噛んだりするのに役立つ器官。
２．下あご。頤（おとがい）。
３． 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。釣り針のかかり。鐖・逆鉤・逆鈎（あぐ）。
４．機械や道具などで、物をつかんだり引っ張ったりする開閉部分。
５．食事。食料。まかない。食費。
６．口をきくこと。物言い。おしゃべり。