泣いたわけでもあるまいが、目の縁が赤くなっている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:41% 作品を確認(amazon)
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瞳の潤い・なみだ目
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前後の文章を含んだ引用
......ざとく十和子の姿に気付いて、おろおろと駆け寄ってくる。十和子が押したドアを同時に陣治が引くかたちになる。「ど、どこへ行ってたんや、なあ、どないしたんや」 まさか泣いたわけでもあるまいが、目の縁が赤くなっている。「もう十二時やないか、いったいなにしてたんや」「ちょっと黙ってて」 エレベーターに乗る。陣治も乗ってきて肩をつかもうとするのを身をかわして払いのける。狭い箱のな......
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涙目・瞳の潤いの表現・描写・類語(目・瞳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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「目・瞳」カテゴリからランダム5
(印象的な目)目が開いていると、余りにも目の印象が強すぎて、正視できないのかもしれない。それともその瞳の色や光こそが、彼女のすべてなのかもしれない。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
眼球がねらねらと光っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「泣く」カテゴリからランダム5
髪の毛に触れると、彼が小さく震えながら泣いているのがわかった。声は何も聞こえないのに、弟の涙がさらさらとシーツにこぼれていくのがわかった。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
人の涙は本当に、後から後からあふれて、ほほをつたって地面に落ちるんだ……と思った。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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