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十時の鐘は少し冴 え返って聞えた。
岡本かの子 / 雛妓 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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時間の確認・時計を見る
鐘の音
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前後の文章を含んだ引用
......揉んで呉れって方があるのよ。奥さん、いかがですの」 といってわたくしの後へ廻った。わたくしは興を催し、「まあまあ先生から」といって雛妓を逸作の方へ押しやった。 十時の鐘は少し冴 え返って聞えた。逸作は懐手をして雛妓に肩を叩 いて貰いながら眼を眠そうにうっとりしている。わたくしはそれを眺めながら、ついに例の癖の、息子の一郎に早くこのくらいの年頃の娘を貰って......
単語の意味
冴え返る(さえかえる)
冴え返る・・・1.色や光、音などがハッキリと澄み切って非常に鮮やかである。
2.意識がはっきりする。頭の回転がとても速くなる。
3.衰えかけたものが再び、盛んになる。
4.春を迎えてから、寒さがぶり返す。
2.意識がはっきりする。頭の回転がとても速くなる。
3.衰えかけたものが再び、盛んになる。
4.春を迎えてから、寒さがぶり返す。
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彼はもう一度、カフスをめくった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
彼の誕生日が三月十一日なのだ。 思う男の誕生日が三月十一日で、時計の文字盤がたまたま〝3・11〟を示したところで、それ自体は取るにも足りないことだろう。時計は一日にきまって二度はそういう数字を並べる仕組みになっている。 そうとわかっていても、その〝3・11〟という数字が不思議な暗号のように昭子の眼に染み込んでくる。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
何度か二人とも時計を確認して、遅い時間になりつつあることに気づいていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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銀を流すような鉦(かね)の音が、四辺(あたり)に澄みわたる
内田 百けん / 冥途 amazon
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歯列矯正器のような眼鏡
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
敷石の面は霧でしっとり、滑りそうに濡れていて、電燈の光が憂鬱に反映している
永井荷風 / ふらんす物語 amazon
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眼の前の若林博士は勿論のこと、この室も、九州大学も、しまいには自分自身までも一呑みにしてしまいそうな、素敵もない大欠伸
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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