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不満を伝えるの比喩を使った文章の一覧(99件)
借金取りと借り手が話し合いでもしているような、冷ややかなよそよそしさ
赤川 次郎 / 泥棒物語 amazon
ブーイングが百万のイナゴの大群の羽ばたきのように轟く
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
野良犬のように眼の色を変えていがみあう
阿川 弘之 / 雲の墓標 amazon
若い二人の議論が、犬の喧嘩のような、愉快な活気を呈する
中村 真一郎 / 夜半楽 amazon
いまわしい言葉がロケット弾のように胸をつらぬく
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
歌うように借金の言い訳を述べ立てる
坂口 安吾 / オモチャ箱・狂人遺書 amazon
鋏で感情を切断されたような、あっけない終わり方
辻 仁成 / グラスウールの城 amazon
喧嘩っぱやい雄鶏のように相手に咬みつく
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
秋霜のような語調で問責する
司馬 遼太郎 / 最後の将軍 amazon
針を刺すように厳重に取り調べる
子母沢 寛 / 新選組始末記 amazon
心に釘を打ちこむような痛みを与える言葉
加賀 乙彦 / 海霧 amazon
石投げのようなけんか腰の討論が続く
小林 多喜二 / 蟹工船 一九二八・三・一五 amazon
まるきり喧嘩腰かと思われるくらいぶっきらぼうな言葉づかい
井伏 鱒二 / 山椒魚 amazon
言葉の節々に鋭いメスで腐った肉を抉り取るような効果がある
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
爆弾ほどの効果のある一言
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
言葉が胸に手裏剣のように飛んでくる
三浦 哲郎 / 素顔 amazon
とほうもない重さと固さを持つ鉄槌となって、言葉が脳天をぶちのめす
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
憎悪が蛇の舌のようにちろちろこもった言葉
黒岩 重吾 / 背徳のメス amazon
言葉が火薬のように炸裂する
椎名 麟三 / 美しい女 amazon
言葉で謝罪の綾をつづる
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
不平の言葉が、抜き差しならない反逆の魂として転がる
本庄 陸男 / 石狩川 amazon
総理大臣の訓辞みたいな説教
臼井 吉見 / 自分をつくる amazon
時代は人を三匹の猿にならえと強いるのだ。口をふさぎ、目をつむり、耳をおさえていればよいというのだ。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
それは深い水の底にひとつだけ沈んだ黒い石のような、重い沈黙だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
見えない矢でも突き刺さったかのように胸を押さえた。
伊坂 幸太郎 / 砂漠 amazon
「おまえがもらったわけではないか?」 蜜柑(人名)の身体から無色透明の、見えざる触手、植物の長い蔓のようなものが伸び、自分の頰や首筋を探ってくるような気分になった。王子の本心を、心の中を見透かすために、撫でてくる。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
とげとげしい言葉を吐き続け、時として悪鬼のように振舞った。
伊藤 整 / 氾濫 amazon
油紙に水を注ぐように、跳ねつけて
二葉亭 四迷 / 浮雲 amazon
礫のようにそこを目懸けて飛んで行った。
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
後姿に、口笛や罵声が少しばかり浴せられたが、それは燃えくすぶりのチョロリ火のように迫力を欠いたものだった。
石坂 洋次郎 / 山のかなたに (1954年) amazon
唇を鳥の肛門のようにとがらせ
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
綿ぼこりのように散りかかった卑穢(ひわい)な文句
石川 淳 / 普賢 amazon
泥土(どろ)を投げつけられるような誹笑(そしり)を受けた
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
蜜蜂の襲来のようにうるさい質問の針で私を刺す
倉橋 由美子 / ヴァージニア amazon
誹笑(そしり)の声が錐(きり)のようにみのるの燃える感情を突き刺していた。
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
野良犬のように怒鳴り合いながらけんかする
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
ハエでも追い払うように顔の前で手をひらひらさせる。
池井戸 潤「民王 (文春文庫)」に収録 amazon
鎧に切りつける思いで口にした
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
幾つもの理由を張りつけているが、ネギの皮を剝くように一枚一枚引っぱがしていけば、最後に残るのは保身だけだとわかっていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
早口で、質問の矢によって、二十年以上付き合いのある友人を刺そうとしているかのよう
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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