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言葉・話の比喩を使った文章の一覧(65件)
懐から拳銃を取り出すようにメモを取り出した
428 ~封鎖された渋谷で~ amazon
何とも廻りくどい表現に内心欠伸を噛み殺さざるを得ない
小沼 丹 / 小さな手袋 amazon
聞くともなく聞いていると、そういう話はなんだか地球の裏側から聞こえてくるような感じがした。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
ありありと眼に映るように描写する
夏目 漱石 / 『土』に就て 長塚節著『土』序 amazon
パステルのような華やかな雰囲気の文章
三浦 朱門 / 犠牲 amazon
頭の中に誘蛾灯のような白い冷たい光があって、喋りながらも意識がその光に誘われている
連城 三紀彦 / 日曜日と九つの短篇 amazon
ペンの先から思いが溢れてこぼれ散る
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
過去をふりかえってみるようなつもりで稿を進める
三好 達治 / 詩を読む人のために amazon
濛々たる暗霧の中に包まれて、筆が躊躇する
山田 美妙 / あぎなるど―フィリッピン独立戦話 amazon
身辺の日常をかき流して行くふうの気楽な書き方
藤枝 静男 / 或る年の冬 或る年の夏 amazon
音を立てて流れている輝いた水みたいにきらびやかな響きのある言葉
大庭 みな子 / 幽霊達の復活祭 amazon
おなかが減ったみたいなひょろひょろな字
長崎 源之助 / ゲンのいた谷 amazon
言葉の硬い響きが、少女の歯に噛み切られた青草のように鋭く匂う
柴田 翔 / されどわれらが日々― amazon
カスタードクリームのように口あたりのいい言葉
ロナルド・マンソン / ファン・メイル (上) amazon
言葉が、秋の野分のように心を吹いて過ぎる
柴田 翔 / されどわれらが日々― amazon
淋しい孤独の眼の前に、甘い蜜のような言葉がさまざまの色彩で出来た花環のようにちらついて見える
田山 花袋 / 田舎教師 amazon
言葉が女のスリップみたいにさらさらしている
常盤 新平 / マフィアの噺 amazon
春の雪解け水のように流れて行く言葉の流れ
小島 信夫 / アメリカン・スクール amazon
人力車などと似たような距離に遠のいてしまった言葉
半村 良 / 雨やどり amazon
老眼鏡でなければ、足をこわばらせた虫のようにぼけてしまう細かい字
大庭 みな子 / がらくた博物館 amazon
線香花火のようにしきりに火花を飛ばす趣のある詩
三好 達治 / 詩を読む人のために amazon
天道虫のように丸々した頭も尻尾もない字
田辺 聖子 / 休暇は終った amazon
ごく近い親類の話をきくような親しみを覚える物語
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
呪文に似た単語を短刀でも閃かすように口走る
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
小川の囁きのような清潔な美しい言葉の流れ
小島 信夫 / アメリカン・スクール amazon
釘を使ってレンガに刻んだよ釘を使ってレンガに刻んだような字だった。それなりの味わいがあると言えなくもない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
手が疲れるとボールペンを置き、ピアニストが架空の音階練習をするみたいに、右手の指を宙で動かした。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
字は小さく、硬く角張って、どことなく不自然に見えた。貝殻を集めて、砂浜に書かれた字を、上空から眺めているみたいな感じがあった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
表札に彫られた「にな(蜷)」の漢字は、私の知らない、虫偏の難しい漢字で、なんとなくかたつむりを連想させる字だ。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
主人公とその恋人は紙の上で立ち往生させられている。
林 真理子 / 最終便に間に合えば amazon
字配りは歪んでいるが、読んで読めないことはない字が、虫が這ったように並んでいる。
上林 暁 / 聖ヨハネ病院にて amazon
しみのように網膜をはなれず
島尾 敏雄 / 死の棘 amazon
結論のない演舌は、デザートのない西洋料理の様なものだ。
夏目 漱石 / 吾輩は猫である amazon
髪の毛がちらばったような、果敢(はか)ない、細い、鼻糞のような文字
谷崎 潤一郎 / 雪後庵夜話 amazon
万年筆がかれの指に握りしめられて性器のように汗ばんでくる。
大江 健三郎 / われらの時代 amazon
蠅の頭ほどな細かい字
夏目 漱石 / 明暗 amazon
紙にぱっと花が咲くように書け
石川淳 / 普賢 amazon
八行ばかりに書いた老婆の記事を二行に縮めようと苦心@略@死人を棺につめる時、棺の外にはみ出る手足をぽきぽき折ってしまうあの葬儀屋の男と同じような残虐を、自分が働いているような気がした。
広津和郎 / 神経病時代 amazon
几帳面で切れ目のない文字の羅列が、モザイク模様のように見えてきれいだった。
小川 洋子 / シュガータイム amazon
インクは勃起した性器の静脈のようなおとなしいブルー色をしている。
大江 健三郎 / われらの時代(新潮文庫) amazon
蟻のようにこまかい字
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
空中で書いた私の文字は書き終わりがゆがんで伸び、ダイイングメッセージに似ていた。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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