植物の比喩表現の例文 一覧

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植物の比喩を使った文章の一覧(351件)
あたり一面に夜気で凍りついた木のにおいが立ち込めていた
阿部昭 / 阿部昭集〈第8巻〉(みぞれふる空) amazon
葦の葉のそよぎのような尺八楽
萩原 朔太郎 / 帰郷者 amazon
栴檀(せんだん)の葉は、真夏でも網目のように風を通す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
絹地のように薄く柔らかな葉
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
少年のように痩せた樹々
丸谷 才一 / 年の残り amazon
葉を落とした骸骨のような木々
ピート ハミル / ブルックリン物語 amazon
蟹の爪のような梢の先端
日野 啓三 / 抱擁 amazon
老樹の緑に、髪のようなみずみずしい光沢がある
島崎 藤村 / 藤村パンフレット〈第3輯〉伸び支度,明日,熱海土産,飯倉だより amazon
かんしゃく玉のような小さな新しい芽
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
天をかぎる巨木が青葉の波濤をつくる
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
すっかり葉の落ちてしまった木が箒のよう
カレル チャペック / 園芸家12カ月 amazon
大木が葉を振るって、素裸の山神のごとき装い
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
コスモスが燃え立つ炎のように揺れる
石川 達三 / 花のない季節 amazon
植え込みが臆病な動物の群れのようにざわめく
宮部 みゆき / 我らが隣人の犯罪 amazon
黒いビロウドのような繁み
レイモンド チャンドラー / 湖中の女 amazon
すすきが白い火のように揺れて光る
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
青柳の滝津瀬(たきつせ)のように垂れた枝
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集〈4〉 (ちくま文庫)」に収録 amazon
柔かい芽を出した大きい、柳の木が一本、羊のようにフラフラ背を揺っていた。
林 芙美子 / 風琴と魚の町「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
緑の髪に似た柳
徳田 秋声 / 縮図 amazon
印象派の画布を見るよう
島崎 藤村 / 新生 amazon
のように石にこびりついて
後藤 明生 / 吉野大夫 amazon
青い毛のような草の根
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
蔓が蛇のようにからみ
北 杜夫 / 谿間にて「新潮日本文学 61 北杜夫集―楡家の人びと・他」に収録 amazon
樹々の梢が水底の藻に見え
牧野 信一 / ゼーロン amazon
ペンで描いたような裸の梢
田村 俊子 / 木乃伊の口紅 amazon
連続した枝は一枚の霞網のように手入れされ
打木村治 / トルストイ・サロン
電柱のような木の幹
坪田 譲治 / 風の中の子供 amazon
百足の足のような
佐藤 春夫 / 田園の憂鬱 amazon
焼け残りの庭木が五本か六本、半焦げで、掌みたいな変な具合に葉を茂らせてゐる。
丸谷 才一 / だらだら坂「横しぐれ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
竹の葉は羽ばかりのとんぼの群のように、日の光と楽しく戯れる
川端 康成 / 春景色「伊豆の踊子・温泉宿 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
葉っぱのひとつひとつが、小さな鏡となってひるがえる、ポプラの木かげ
松谷 みよ子 / ポプラのかげで「貝になった子ども ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
すずかけもすっかり芽ぶき、緑の美しい若葉が、火事の焔でゼラチンのように透けてみえた。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子全集〈第13巻〉晩菊・松葉牡丹 (1951年)」に収録 amazon
草汁を撒きかけたように、斑な緑が町並のところどころを染めて涼しかった。
岡本 かの子 / 落城後の女「岡本かの子全集〈4〉 (ちくま文庫)」に収録 amazon
大人を見上げる子供のように、仰け反って咲いていた花
上林 暁 / 薔薇盗人「昭和文学全集〈14〉」に収録 amazon
花の散るのを蝶々だと思ったり
正宗白鳥(忠夫) / 何処へ amazon
笑いさざめいているような花盛り
林 芙美子 / めかくし鳳凰「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
花芯をつつんで雲のように湧きたち
中山 義秀 / 厚物咲 (1948年) amazon
チューリップが虹のようにゆれる庭
松谷 みよ子 / はと「黒い蝶・うさぎのてぶくろ ほか (松谷みよ子全集)」に収録 amazon
おいらん草が、顔を洗ったように綺麗
林 芙美子 / 山中歌合「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
白磁のような
丹羽 文雄 / 顔 amazon
真ッ赤な大輪の椿が一つ、お椀の蓋でもふせたように、ぽっくりと散っていた。
里見 トン / 椿「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
のように白いばら
松谷 みよ子 / ジャムねこさん amazon
李や梨の白い花はふけのように浮いている。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
綿毛のような猫柳の花
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
白い鈴のように垂れ下がった可憐な草花
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
朱塗りの小燭台のような、(柘榴の花の)堅い萼(がく)
外村 繁 / 澪標「澪標・落日の光景 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
吹き抜ける風にゆれて、藤の花房は路面一面に、花びらを豆のように撒き散らしている。
林 芙美子 / 夜猿「林芙美子文庫〈第10〉夜猿 (1950年)」に収録 amazon
赤や黄の数珠玉(じゅずだま)みてえな実
森 敦 / 初真桑「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
鉛筆ほどもある巨大なクレソンの軸
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
空地は平らで、くるぶしまでの柔かい草が浅瀬のように広がっていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
巨木が青葉の波涛をつくる
本庄隆男 / 石狩川 amazon
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