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判断の比喩を使った文章の一覧(17件)
白雲の風に漂い、秋葉の空に飄(ひるがえ)るが如く、ぶらりぶらりする
幸田 露伴 / 幻談・観画談 他三篇 amazon
心の中に大胆な決心が稲妻のように閃き渡る
芥川 龍之介 / 地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 amazon
あやふやな気持ちを虫けらのように押しつぶす
伊藤 整 / 青春 amazon
指図を拒否する肚(はら)が石よりも堅くかたまる
坂口 安吾 / 狂人遺言 amazon
まわりくどい言葉を、鉱石の中から乏しい金属を抽出するようによく聞き分ける
中島 敦 / 狼疾記 amazon
獲物の周りにわざと遊びたわむれて、なかなか飛びつこうとせぬ狼のように
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
こちらの崖からあちらの崖に、その谷間に目を瞑り、覚悟を決めて跳躍し、飛び移る思いで参加を決意した。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
胸の中には拳骨のように固い決心があった
新美 南吉 / 牛をつないだ椿の木 amazon
大きな網を張って、雑魚は後から棄(す)てれば宜(い)い。
佐々木 邦 / 勝ち運負け運 amazon
酔いが兄の気持の中でシーソーのようになっていた二つのもののうち、一方に重みをかけた。
庄野 潤三 / 相客「新潮日本文学 55 庄野潤三集 浮き燈台 愛撫 舞踏 プールサイド小景 机 相客 蟹 静物 二つの家族 道 雷鳴 冬枯 他」に収録 amazon
ゆき子は診察を受ける患者のように、富岡にされるままになっていた。
林 芙美子 / 浮雲 amazon
譬えば絹の糸の結ばれて解きかねるようになっているのをいかに処理しようかと問題にして惑っている時、好意ではあるにしても傍(そば)より急にその一端を強く引かれていよいよ解きがたくなっだので、ええ面倒ナ切ってしまえ、と剪刀(はさみ)を取り出す気になるような、腹の中で決断がついてしまった
幸田 露伴 / 連環記 amazon
家に帰りたいような、そうでないような気分だったから、天秤の片方の皿にひょいと分銅を置かれたような気がしたのだ。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
部屋を出て行こうと決心した夜もありました。あのとき確かに私のなかで何かが動き、かちっと音がしてレールの進路が変更されるはずでした。
綿矢 りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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