水面・水中・水辺の比喩表現の例文 一覧

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水面・水中・水辺の比喩を使った文章の一覧(353件)
葦の葉のそよぎのような尺八楽
萩原 朔太郎 / 帰郷者 amazon
代赭の濃淡の巨大な網のような汚水
三島 由紀夫 / 午後の曳航 amazon
小川の岸が絶えず日光の波に洗われている
檀 一雄 / リツ子その愛・その死 amazon
よどんだ水が、洋かんを流したようにぴったりと動かない
林 芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 amazon
海の中の小さな岩がところどころ青畳の上に顔を出す
宮尾 登美子 / 楊梅(やまもも)の熟れる頃 amazon
海が怒りの表情を示す
阿刀田 高 / 恐怖コレクション amazon
青焔(せいえん)燃ゆる大円盤の彼方
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
羊水のような海が暗く騒ぐ気配を見せる
倉橋 由美子 / 倉橋由美子の怪奇掌篇 amazon
海上に無数の棘のような白浪が立つ
森 瑶子 / 風物語 (角川文庫 amazon
海が脂の付いた灰色の金属のようにぼっと光る
笙野 頼子 / タイムスリップ・コンビナート amazon
海がニスを刷いたように凪いで光る
落合 恵子 / 夏草の女たち amazon
畳を敷いたようにギッシリと生える海藻
本多 勝一 / きたぐにの動物たち amazon
水の上にまばたきするような灯の影
島崎 藤村 / 藤村パンフレット〈第3輯〉伸び支度,明日,熱海土産,飯倉だより amazon
波が砕け散って、波頭が白い城壁のよう
西木 正明 / 『幸福』行最終列車 amazon
海が厚い硝子の切断部のような色合い
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
河が銀色の蛇のようにうねっている
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
うねる黒びろうどのような河水
本庄 陸男 / 石狩川〈上〉 amazon
水羊羹(みずようかん)のように真っ黒い川
内田 春菊 / ファザーファッカー amazon
魚群が海面に大きく白い皺をひろげる
小林 信彦 / 世界でいちばん熱い島 amazon
彼女は若い細身のイルカのようにつるつるしていた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
鷗の群れが洗濯機の渦みたいにぐるぐると空を舞っていた
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
鋼鉄のような川石
室生 犀星 / あにいもうと「幼年時代・あにいもうと (新潮文庫)」に収録 amazon
水が死んでいるせいか、羊かんを流したようにぴったりと動かない。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹 (1950年)」に収録 amazon
氷山が白砂糖の大きな塊まりのように現われたり
野上 彌生子 / 哀しき少年「野上彌生子全小説 〈8〉 哀しき少年 明月」に収録 amazon
細かいガラス屑のような飛沫
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
青白いもの(波)が、大きい皺のように@略@縒(よ)れ縒れになって近づいて
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
海を渡る時は、途中からひどい嵐になって、青い波が、キャベツ畑のように、渦を巻いて見えた。
林 芙美子 / めかくし鳳凰「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
蕨(わらび)のようにうねうねした浪
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
白羽のような波を蹴って進む自分の船
長与 善郎 / 陸奥直次郎 (1950年) amazon
恐ろしい勢いで二人の巨人のような大浪が、もつれ合い、撓み合って
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
ビードロの山のような巨濤
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
池には縮緬皺のような小波が立っている
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
広い海の面は畳の目のような漣をひらりひらりと見せている
広津 和郎 / 波の上「波の上―短篇集 (1948年)」に収録 amazon
河水を照らす玉のような月の光
永井 荷風 / すみだ川 amazon
青く澄んだ川の水は油のように流れて
島崎 藤村 / 千曲川のスケッチ amazon
川水は勢いを削(そ)がれどんよりと悲しんでいるようにしばらく澱(よど)んで見せる
室生 犀星 / あにいもうと「あにいもうと・詩人の別れ (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
のような川の面
久米 正雄 / 競漕 amazon
人生の帰り路にでも行きあたっているような荒涼とした夜の湖の景色であった。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子全集〈第13巻〉晩菊・松葉牡丹 (1951年)」に収録 amazon
湖面は死のように憂鬱だ。
葛西 善蔵 / 湖畔手記 amazon
朝凪が波を消し海は太古のような静かな威厳に満ちている。
檀 一雄 / 花筐「花筐―はなかたみ 檀一雄短編集 (1969年)」に収録 amazon
魔物のような夜の海
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
千丈の甍の傾きかかったような
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
海が繻子のように綺麗
林 芙美子 / 女性神髄「女性神髄 (1949年) (養徳叢書〈日本篇 第45〉)」に収録 amazon
あんまりできすぎてて、風呂屋のペンキ絵みたい
森 敦 / 鴎「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
湖水のように静かな海
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
上を歩いてでも渡れそうに思わせた海の匂い
竹西 寛子 / 猫車「兵隊宿 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
海面は青い滑らかなガラス板のよう
吉行 淳之介 / 闇のなかの祝祭 amazon
ささらのように裂けた寒い水面
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
太鼓の音のような海鳴り
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
雨の日も天気の日も、まるでホラ貝が鳴っているように殷々(いんいん)と海が鳴っていた。
林 芙美子 / 耳輪のついた馬「風琴と魚の町/清貧の書 (新潮文庫 は 1-4)」に収録 amazon
H湾は蒼い水たまりのよう
福永 武彦 / 草の花 amazon
袋の中のようなここの入江
正宗 白鳥 / 牛部屋の臭い (1971年) (雨の日文庫〈第6集 amazon
水底の藻が水勢のままに髪を梳られるような工合に靡いて
上林 暁 / 野「上林暁全集〈第3巻〉小説(3)」に収録 amazon
鷗はちぎれ雲のようにマストにひっかかって飛ぶ。
サトウ ハチロー / 夢多き街―抒情詩と随筆 (1947年) amazon
あたかも王者のごとく泳ぎまわっていたのである。
鯉「日本近代短篇小説選 昭和篇1 (岩波文庫)」に収録 amazon
潮が退くと牡蠣殻が模様のようにところどころ色取っている潟の柔らかい泥
正宗 白鳥 / 牛部屋の臭い (1971年) (雨の日文庫〈第6集 amazon
ひとつぶが〇・五カラットもあるダイヤモンドのような夜光虫
森 瑶子 / 星と夜光虫と雪とバラと「彼と彼女 (角川文庫)」に収録 amazon
潮にさらされた骨のような流木
森 敦 / 月山・鳥海山 amazon
人家の灯火は雨に流れて、色硝子を砕いたような、光った水溜りの中へ、二人は膝をついた。
林 芙美子 / 軍歌「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
大西洋という巨大な水たまり
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
プールの表面は一面、雨粒が作り出す水模様のせいで、無数の小魚が餌を欲しがってうごめいているみたいに見える。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
水面が陽光を受けて生き物のように照り返す。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
眠たげな甘さを含んだ四月の海
落合 恵子 / センチメンタル・シティ amazon
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