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腕の比喩を使った文章の一覧(45件)
敵から身を守る子供のように両腕を顔の上で組む
森 瑤子 / 傷 amazon
逃げやすい小さな動物を捕らえようとする手付きで、箱の中にそろそろと腕を差し入れる
黒井 千次 / 群棲 amazon
クレーンのごとくたくましい腕
大原 まり子 / イル&クラムジー物語 amazon
鯉のように、肉づきのよい腕
永井 龍男 / コチャバンバ行き amazon
袖から鬼もひしぎそうな赤銅色の太い腕が逞しく出ている
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
ハンマーのようなモリモリした両腕
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
痩せた腕が鉄のごとく屈しない
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
横にひろげた両腕を鶏が羽ばたくように波打たせる
三浦 哲郎 / モーツァルト荘 amazon
両腕がすすきの穂先のようにゆらゆらとそよぐ
高橋 三千綱 / 涙 amazon
鬼をもひしぎそうな赤銅色の太い腕
中島 敦 / 環礁 ——ミクロネシヤ巡島記抄—— amazon
カマキリみたいに痩せた腕
永井 路子 / うたかたの amazon
腕も脛(すね)も鉛筆のように細くて
牧野 信一 / 淡雪 amazon
両腕は舷側(げんそく)へ流した櫂(かい)のように、胸著(むなつき)の側面へ平行に伸した。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
屍骸のようにだらりと畳の上にのびた瓢吉の手
尾崎 士郎 / 人生劇場 青春篇 amazon
両手を羽摶(はばた)くように振った。
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
両腕を閂のように組んで
川端康成 / 雪国 amazon
柱のように太くかつ柔軟な手
堀田 善衛 / 鬼無鬼島 amazon
腕時計が、疣(いぼ)のように小さく見える魁偉な手首
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
死んだ時は手や足は箒の柄のように痩せていた。
田宮 虎彦 / 異母兄弟「異母兄弟―小説 (1957年) (カッパ・ブックス)」に収録 amazon
胸の上に組み合わされた両手はほとんど肉が落ちて、筋だけが針金のように浮き上つている。
梅崎 春生 / 桜島 amazon
痩せた腕に、里い血管が縄のようによじれて膨れ上がっている
藤沢 周平 / 麦屋町昼下がり amazon
痩せ細った骨と皮だけのような手
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
動物園のはっぴをきた男が、両手をアフリカゾウの耳のようにひろげて、さけんでいる
小出 正吾 / ジンタの音「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
曾(かつ)ての円く張った滑らかな足と手は、竹のように痩せてきた。
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
その他の人物を表す比喩表現
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