日本語表現インフォ > 比喩表現の一覧 > 感覚の比喩 > 位置・空間の比喩表現
位置・空間の比喩を使った文章の一覧(30件)
みやげ物の店と店の間に、ぽっかり穴があいたような静かな店がある
三浦 綾子 / 続 氷点 amazon
店が入店している年季の入った雑居ビルは東新宿の奥まった路地にひっそりと佇んでいる。大通りに出るとあれほど人間でごった返しているのにここだけは人を寄せつけない磁場のようだ。人通りがほとんどない。
七尾 与史 / 死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) amazon
楽屋に鰯の缶詰みたいにぎっしり詰まって寝る
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
繁華街の中にぽっかりエアポケットような場所ができた感じの店
吉行 淳之介 / 夕暮まで amazon
このひと時のエピローグは雨ざらしの物干場のようにごくささやかなものでしかない
村上 春樹 / 1973年のピンボール amazon
怯えて震える小動物のように、狭苦しい場所に押し込められていました
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
その家は鰻の寝床のように奥深い構えで
林 芙美子 / 風琴と魚の町/清貧の書 amazon
馬鈴薯をむりやりに袋に詰めこんだようにそれらの兵士でぎっちりになった軍用列車
野上 彌生子 / 哀しき少年「野上彌生子全小説 〈8〉 哀しき少年 明月」に収録 amazon
鍵の抜けたピアノのようながらんとした車庫の中
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
広い面積があろう筈はなく、照手姫のはたけのようにあれも少しこれもぽっちりながらいつも整然とさくだって
幸田 文 / あとみよそわか「幸田文しつけ帖」に収録 amazon
オセロゲームのようにいつも隅っこに陣取っている。
玉岡 かおる / 夢食い魚のブルー・グッドバイ amazon
アパート群の配置は、整図のように美しい。
丹羽 文雄 / 顔 (1963年) amazon
流行感冒のように、到るところに伝播していた。
黒島 伝治 / 渦巻ける烏の群 amazon
家も豚小屋のように手狭なものであった。
徳田 秋声 / 縮図 amazon
六畳の間に十一人もつめこまれ、夏のことゆえ、むし鮨(ずし)のようにむれてしまいました。
林 房雄 / 青年 (1964年) amazon
この小屋に一人でいることが、まるで深い井戸の底に嵌ったように、ぬき差しならない感覚に陥った。
田久保 英夫 / 海図 amazon
猫の額見たような小さな汚ねえ町でさあ。
夏目 漱石 / 草枕 amazon
その他の感覚を表す比喩表現
比喩表現のカテゴリ