日本語表現インフォ > 比喩表現の一覧 > 人物の比喩 > 若い・子供・青年の比喩表現
若い・子供・青年の比喩を使った文章の一覧(73件)
重たい石の下から僅に頭を持上げた若草のような娘
島崎藤村 / 新生 amazon
彼女の容姿にはもともと物語風なところがあった。物語に出てくる恋する乙女そのままの風情だった。
三島由紀夫 / 仮面の告白 amazon
蟹のように泡を吹いている、生まれたばかりの赤ん坊
丸谷 才一 / 年の残り amazon
ころころと転がる子犬のような女の子
小池 真理子 / やさしい夜の殺意 amazon
イタリアの古壁画の少女をでも見るように初々しい
檀 一雄 / リツ子・その死 amazon
桃のつぼみが今にも咲きかけているような感じの少女
武者小路 実篤 / 友情 amazon
熟しかけた果実のように新鮮な娘
南条 範夫 / いつかあなたが amazon
梨の花を見るような、寂しげなうちにも気品のある娘
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
熱帯の花のように強烈な印象の娘
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
日に当たらぬための蒼白い皮膚の印象からか、いたいけな鉢植えの草花を思わせる少女
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
まさに開かんとする牡丹の花のような少女
森 鴎外 / 魚玄機 amazon
無邪気そうに見える水仙のような女の子
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
桃のつぼみが今にも咲きかけているような感じの少女
武者小路 実篤 / 友情 amazon
百万ドルを小さな小包一つにしたみたいに、ぴちぴちした魅力あふれる娘
フレドリック・ブラウン / 霧の壁 amazon
妖精のように目まぐるしく、生き生きとして、魅力的な娘
三浦 朱門 / 犠牲 amazon
蝸牛のような赤ん坊の拳(こぶし)
横光 利一 / 御身 amazon
日に当たらぬための蒼白い皮膚の印象からか、いたいけな鉢植えの草花を思わせる少女
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
男を識(し)ればすぐにも男に糸を摑(つか)まれそうな危なっかしい年齢
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
少女と女との谷間の空に風船のように浮かんでいる年齢
連城 三紀彦 / 恋文 amazon
無邪気そうに見える水仙のような女の子
開高 健 / 地球はグラスのふちを回る amazon
青春という深い森の中に潜むセックスという化け物
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
昆虫が蝶になって、繭(まゆ)を食い破って飛び出ようとするのに似た青春の一時期
伊藤 整 / 青春 amazon
青春の日々のことが、鼻の奥に淡い発揮性の匂いを残してかすめ去って行く
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
二十歳の自分の苛立たしさ、標本に針で止められた昆虫のあがきに似ている
伊藤 整 / 青春 (1960年) amazon
撫でるたんびにぷりぷりした寒天のようなものが剥げ落ちるように思えた。
夏目 漱石 / 道草 amazon
赤ん坊がヽ二人とも蒲団の中にこれは馬鈴薯のように肥りかえって眠(ね)入っていた。
和田伝 / 和田伝全集 第2巻 amazon
眠った子供はだらりとして、固体から半分液体になりかかっているように圭子の両腕の真中に垂れた。
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
犬の仔のようにころがりあっている。
丹羽 文雄 / 顔 (1963年) amazon
日なたでむれる藁のような、乾草のような、甘いが鼻へむんとくる匂い
開高 健 / 裸の王様 amazon
まだ口がきけない。立って歩くことも出来ない。殼から出たばかりの青い蝉のように、そこいらの畳の上を匍(は)い廻っている。
島崎 藤村 / 夜明け前(全) amazon
ミヨは、生まれたときから、ひよわな赤んぼで、目ばかり大きく、小鳥のひなみたいでした。
小出 正吾 / 天使のとんでいる絵「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
木の端、竹の片(きれ)のような青道心(あおどうしん)
幸田 露伴 / 連環記 amazon
水のように透き通った赤坊
川端 康成 / 伊豆の踊子 amazon
河が水源から水を一越し瀬越しにもり上げたような生々(いきいき)して美事な姿態の女の子である。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
重い石の下から僅かに頭を持上げた若草のような娘
島崎 藤村 / 新生 (前編) amazon
ねずみの子のようにぐにゃ・ぐにゃした赤ん坊
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
火にあぶったスルメのように、ふんぞり返ってしまって
山本 有三 / 波 amazon
幼稚園の子どもたちが、まるでメダカか、オタマジャクシみたいに見える
小出 正吾 / ジンタの音「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
六年生ともなれば、みんなもうエンゼルのように小さな羽を背中につけて、力いっぱいに羽ばたいているのだ。
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
中学生のような初々しさ
林 芙美子 / 茶色の目「林芙美子全集〈第15巻〉茶色の目 (1952年)」に収録 amazon
上等の人形のような女の子
妻たち(網野菊)「現代日本文学全集〈第39〉平林たい子,佐多稲子,網野菊,壷井栄集 (1955年)」に収録 amazon
未熟な果物のような乳呑児(ちのみご)
前田河広一郎 / 三等船客 amazon
この稚い子供の、なにやら頼りない虫みたよな体
宇野 千代 / おはん amazon
土塗(まみ)れな馬鈴薯のように元気のいい子供
石坂 洋次郎 / 石坂洋次郎文庫〈第1〉 amazon
猿のように赤い女の児
平林 たい子 / 施療室にて「こういう女・施療室にて (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
子どもたちは、子鹿のようにかけだした。
小出 正吾 / ジンタの音「小出正吾児童文学全集 (3)」に収録 amazon
甥っ子は眠っていて、頬に人差し指で触れると水ぶくれを撫でたような奇妙な柔らかさを感じた。
村田 沙耶香「コンビニ人間」に収録 amazon
その写真を見せられた時、凍りついた夜空に降る雨のようだと思った。@略@夜空は深く清らかな黒色で、じっと見続けているとめまいがしそうだった。雨ははかない霧のように空を漂っていた。そしてその霧の中に、ぽっかりそらまめ型の空洞が浮かんでいた。@略@そらまめ型の空洞に目を凝らした。夜を濡らす霧雨の音が聞こえてきそうだった。その空洞のくびれた隅にひっかかっているのが赤ん坊だった。それはもろい影の塊で、風がふくと夜の底へはらはら舞い落ちていきそうだった。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
本も読まない、下らないボウフラみたいな若者
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
日かげの花のように誰に知られずこっそりと大きくなった少女
堀辰雄 / ほととぎす amazon
その他の人物を表す比喩表現
比喩表現のカテゴリ