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ひげの比喩を使った文章の一覧(33件)
剃刀が、銀色の虫が這うようにしてなだらかな肌を這い下る
谷崎 潤一郎 / 痴人の愛 amazon
粗朶(そだ)のような口ひげ
向田 邦子 / 思い出トランプ amazon
顎の先に小さな髭をたくわえている。間違えてつけられた陰影のように見える。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
糊で貼りつけたばかりのような、口髭が浮いていた。@略@安っぽい威厳を撒き散らした、けれど決して深みの感じられない
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
丸顔に髭を生やしている。樽の中に入り、剣で刺される玩具を髣髴とさせる外見だった。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
機敏も度胸も、一切合財(いっさいがっさい)そのかげに蔵(しま)いこんでるような、艶々しい漆黒の口髭
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
鼻の下に歯刷子(はぶらし)みたいな髭を生やし
小沼 丹 / 汽船 amazon
頬や顎にはまばらな無精髭が、古くなったブラシのように、一本ずつ数えられるほどまばらに、きらきらと銀色に光っていた。
山本 周五郎 / 青べか物語 amazon
里い山高帽、チョビ髭-まるでチャップリンが出世をしたような男である。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
カトリックの神父のように頬髯を生やした
大仏 次郎 / 宗方姉妹 (1954年) amazon
頤(あご)ひげは馬鹿ばかしく大きな筆のやうで
丸谷 才一 / 横しぐれ amazon
顎に埃のように栗色の不精髭が生えていた
遠藤周作 / 影法師 amazon
肴の小骨を植えたような頬髪が、日にきらきらと光る。
鈴木 三重吉 / 山彦「千鳥 他四篇 (岩波文庫)」に収録 amazon
一生の面倒に思われる無類の濃い髯(ひげ)
水上滝太郎 / 大阪の宿 amazon
純白の髯(ひげ)が動いて天使の羽のように見えた
芹沢光治良 / 巴里に死す amazon
蝶ネクタイのような口髭を丁寧に拭いて
堀田善衛 / 広場の孤独 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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