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才能・技量の比喩を使った文章の一覧(24件)
頭の細胞が、イキのいい魚みたいにぴちぴちしている
富岡 多恵子 / 砂に風 amazon
一滴の水も漏らすまいとする緻密な頭脳
林 京子 / やすらかに今はねむり給え amazon
身体が油の切れかかった車同様にさびつく
藤沢 周平 / 三屋清左衛門残日録 amazon
同じ容態に違った処方をする多くの医者たちの間を往復するような愚かさを繰り返す
中島 敦 / 悟浄出世 amazon
煙をその形のままに手でとらえようとするにも似た愚かさ
中島 敦 / 悟浄出世 amazon
冷たいくらい怜悧な頭
山本 周五郎 / 髪かざり amazon
剃刀のような神経を持った早熟の秀才
阿久 悠 / 瀬戸内少年野球団〈上〉 amazon
脳内にはおそらく、彼の思考スピードに合わせてこしらえられた高速サーキットのようなものがあり、彼は時々そこで本来のギアを使った走行を一定時間こなさなくてはならないのだろう。そうしないと──つくるの凡庸なスピードにつきあってローギア走行を続けていると──彼の思考システムは過熱し、微妙な狂いを見せ始めるのかもしれない。そんな印象があった。しばらくすると灰田はそのサーキットから降りて、何ごともなかったように穏やかな笑みを浮かべ、つくるのいる場所に戻ってきた。そして速度を緩め、またつくるの思考のペースに合わせてくれた。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
颯爽と教室から出ていく。 疾風が去ったかのような雰囲気だけが残る。
伊坂 幸太郎 / アイネクライネナハトムジーク amazon
覚りの早い町の子には、紙にしみる水のような移りの早さを期待した
幸田 文 / 幸田文しつけ帖 amazon
石のような無知な僧侶
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
眼隠しされた奔馬(ほんば)のような無知さで、前後も考えず有無なく結婚してしまった。
嘉村 礒多 / 業苦 amazon
天才は元来嚢中(のうちゅう)の錐(きり)のようなものですから、何(ど)の道へ入っても、必ず現れて参ります。
佐々木 邦 / ガラマサどん amazon
実に厭らしいほど冷静に技術者のように話し合っていた、良い成績をとる技術者だ。
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
その他の人物を表す比喩表現
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