日本語表現インフォ > 人物表現 > 気配・予感・予想 > 閃く・気づく・ふと思う
閃く・気づく・ふと思うの表現・描写・類語
ずっと気になっていたこと、心の底でゆっくりと渦を巻きながら濃くなってゆく霧のようなものの正体が、ふと少し見えた気がした
池澤夏樹 / 真昼のプリニウス amazon
私はこれをきいた時、暗い部屋にパッと電灯がついたような気がした
深沢七郎 / 月のアペニン山「楢山節考」に収録 amazon
頭の中で静電気がはじけたような気がした
七尾与史 / 死亡フラグが立ちました! amazon
頭の中にさーっと稲妻が走る
胡桃沢 耕史 / ごきぶり商事痛快譚 (1) amazon
直感に鋭い針が一本突き刺さる
藤本 義一 / 標的野郎(ターゲット・ガイ) amazon
ポンと筒が抜けたように工夫がつく
獅子 文六 / てんやわんや amazon
深い水の底から浮かんでくるように、考えがぽっかりと浮かぶ
松谷 みよ子 / オバケちゃん amazon
胸に天来の啓示のごとく考えが閃く
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
想念が素早い小天使の翼のような軽やかさで、意識をかすめて飛び去って行く
柴田 翔 / されどわれらが日々― amazon
牛河の頭の中で、ベニヤ板でできた安普請(やすぶしん)の仕切りを誰かが叩いていた。「牛河さん、牛河さん」と呼びかけていた。牛河は目を閉じ、その呼びかけに耳を澄ませた。声は小さいが執拗だった。俺は何かを見逃しているようだ、と彼は思った。何か大事な事実がこの書類のどこかに記述されている。しかし俺はそれを読みとれないでいる。ノックの音はそれを知らせているのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
(アイデアを出す)「耳クソも、何にもない、綺麗だと思っていても、一生懸命耳をかき出すと、白くて大きいものがポロッと出てきたりするじゃないか。思い出なんてそんなもんで、やたらひっかけばひっかくほどどんどんとれていくもんさ」
林 真理子 / エンジェルのペン「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
ぱっと唐突に、思考の洪水が終わり、視界が良くなる。頭の中は空になる。やるべきことは一つに思えた。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
閃く稲妻のように、ひろ子の心を一つの思い当りが走った。
宮本百合子 / 風知草 amazon
眠りから覚めたような思いにとらわれ
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
(天の啓示は)天使の羽根みたいに空から降りてくるの
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
何気もなく云ったらしい一言が、事件の真相らしいものをチラリと私の頭に閃 めかしてくれた
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
さまざまの言葉が胸中に去来した
太宰治 / 人間失格 青空文庫
殺すなら、今だという気が、心頭をかすめて、一閃 する。
芥川龍之介 / 偸盗 青空文庫
芥川龍之介 / 偸盗 青空文庫
それから発展した別な考えが頭の中をひらめいて光った。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
交差点では赤信号が出ていて、長々と待たされた。目の前を自動車の流れがはしってゆく。なかなか信号が青にならなかった。 いろいろな型の自動車が走ってゆく。三原は興味のないその流れを見てぼんやりしていた。退屈だから頭脳の思考が働いたのかもしれなかった。彼は口の中で、あっとつぶやいた。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
この偶然なことで、私は不意に啓示を得たのです。私は、はっとしました。頭の中に閃光を感じたとはこのことです。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 amazon
そのとき私の心をふとかすめたものがあった。
梶井基次郎 / 蒼穹 青空文庫
梶井基次郎 / 愛撫 青空文庫
新宿の甲州屋の陳列のなかの万年筆が、電信柱のようににゅっと眼に浮ぶ。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
おかしな考えが脈絡もなくひょっこり頭をもたげる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
目の前の人物が、自分を指名した意図に思い至ったのである。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
実の父親が息子の命まで奪うとは考えられん」 「確かにそうだな。プロ野球の選手の練習を子連れで見に行くほど、須藤は息子を可愛がっていたんだからな」 白石の呟きを耳にし、小此木は踏み出しかけた足を止めた。 プロ野球の選手── どこかで見た覚えがある。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
その言葉に、辰川の肩が揺れて、 前屈みになったまま固まったように動かなくなった。《…略…》辰川が身を起こし、顔を向けて、「どうして気が付かなかったんだ」と呟き、続けた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
その時、生まれて初めて経験する、ある不思議な瞬間が訪れた。無残に踏み荒らされた砂漠に、一陣の風が吹き抜け、目の前に一本の真っさらな道が現われた。道の先には光がともり、私を導いていた。その中へ踏み込み、身体を浸してみないではいられない気持にさせる光だった。今自分は、閃きという名の祝福を受けているのだと分かった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
エアポケットに落ちたみたいに、ふっと本当のことがわからなくなる
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
あるとき突然、殴られたみたいにそれに気づくのだ。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
会えないことにはふだん気づかないけれど、神様が髪の毛をそっとなでたみたいな、今のようなときに気づくことができる。すばらしい踊りを見ているときはっと気づくことがある。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
あと 77 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
類似・関連の強い・参考になる表現 |
点と点が線で繋がる |
同じカテゴリの表現一覧
気配・予感・予想 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ