映画・テレビ番組の表現・描写・類語

テレビの連続ドラマを何回分かまとめて見たようなだるい印象を残す映画

よくできた映画というのは残響の尾を長々と引くもの

ときどきそういう回想（シーン）が猿が粘土を壁にぶつけるみたいに武器用に挿入された（映画）

（３Ｄ映画）まるでスクリーンを飛び出して被写体が膝の上まで迫ってくるような驚きの映像感覚

（天気予報）天気は明日から崩れるだろうと気象予報士が予言する

（ありきたりなストーリーの退屈な映画）映画は当然すぎるほど当然な筋を辿って凡庸に進展していった。台詞も凡庸なら、音楽も凡庸だった。タイム・カプセルに入れて「凡庸」というラベルを貼って土に埋めてしまいたいくらいのものだった。

消したテレビの暗い画面に映る濁った目

すりガラス越しにテレビの画像が揺れている

再放送の時代劇

テレビをつけた。ほぼ無音だった空間に、女のしゃべり声と電子的な音楽がたちあがった。

ボクシングを映し出す画面は大きく、飛び散る汗がこちらにかかるような錯覚を受けるほど、臨場感がある。

接吻と抱擁を欠いた映画は、樹木のない森が森でないように、映画ではなかった。

テレビから色つきの色々の音が流れてくる

（活動写真）最初「実写」だった。宮城、松島、江ノ島、京都……が、ガタピシャガタピシャと写って行った。時々切れた。急に写真が二、三枚ダブって、目まいでもしたように入り乱れたかと思うと、瞬間消えて、パッと白い幕になった。 　それから西洋物と日本物をやった。どれも写真はキズが入っていて、ひどく「雨が降った」それに所々切れているのを接合させたらしく、人の動きがギクシャクした。

先ごろ見た映画〔愛の狩人〕は、アメリカ映画の新しいエネルギーが生み出した一種の快作というべきであった。

（ビリー・ワイルダー監督、お熱い夜をあなたに）画面の層が厚く、一つ一つのショットが、すべて映画の〔本道〕にのっている。いまどきの、大きな画面がやたらにゆれたり、クローズ・アップの濫用によって見物をやたらに混乱させる生理的な不快感がまったくないので、二時間半の長尺がいささかも疲れぬ。ユーモアとペイソスと、それよりも大きな主題が丹念に、流麗に積重ねられた一齣一齣から生れ、波紋のようなひろがりを見せて来る

ドラマを見て涙ぐむ

（となりのトトロ）それは姉と妹の映画で、そのすべてのノスタルジーが個人の過去を超えた普遍的なイメージで、これでもか、これでもかと波のように押し寄せてきた。姉妹が二人共、子供であるとても短い期間、その時に目に映った風や光の至福の色がそのままに描き出されていた。

（ＴＶは）部屋のＢＧＭとして流れていた。

九十分ほどの短い映画

毒にも薬にもならないテレビでも見て