日本語表現インフォ > 感情表現 > 悲しみ > 「副詞」 + 「悲しい」
「副詞」 + 「悲しい」の表現・描写・類語
(日記の)全体が持っている悲しい心が、通って行く雲の影のように彼の胸を閉ざして行った。
大仏 次郎 / 宗方姉妹 (1954年) amazon
身体を冷たい瓶のなかに塩漬けにされたような悲しい気持ち
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
結局のところ彼女が僕に求めていたのは優しさではなかったのだろう。そう思うと、今でも不思議な気持になる。空中に浮かんだ目に見えぬ壁にふと手を触れてしまったような悲しい気持になる。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
足を進めることを、生きてゆくことを心底投げ出したかった。きっと明日が来て、あさってが来て、そのうち来週がやってきてしまうに違いない。それをこれほど面倒だと思ったことはない。きっとその時も自分が悲しい暗い気分の中を生きているだろう、そのことが心からいやだった。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
身を切られそうな悲しい瞳
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
死んでしまいたくなるような悲しい気持ち
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
部屋のすみっこで夜明けにさめざめと泣いていたママ。それを半分眠りながら見ていた私は、なんともいえないもの悲しい気持ちになったことをよく覚えている。この世が終わるような、悪い夢の中に閉じ込められているような気持ちだった。
よしもとばなな / まぼろしハワイ「まぼろしハワイ」に収録 amazon
まるでトンカチで殴られたみたいに急に、そして生々しく苦しく、あのグレーの空と悲しい気持ちがむわっとこみあげてきた
よしもとばなな / 銀の月の下で「まぼろしハワイ」に収録 amazon
(弟が生まれてしばらくして曾祖父が死んだ。)弟を撫でているうち、この赤ちゃんを産んだのは曾祖父ではないか、との思いにとらわれ、彼は自分でもわけが分からず奇妙な気分に陥った。これがつまり、悲しいという気持なのだろうか、と自分に問いかけた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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