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刃物(ナイフ・剣・刀)の表現・描写・類語
月光の中に氷のようにきらめきつつ振り回される刀の光が、言いようもないほどおそろしい
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
詰んだ地肌に引いている深い匂いが薄霞のたなびいたようで、何ともいえず高い気品のある刀
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
釜が不気味な動物を思わせる青黒い光を放つ
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
ぎとぎとする包丁が、口をとがらせた魚類めいている
北村 薫 / 水に眠る amazon
軍刀を抜いた。掛け声とともに打ち下ろすと、首は毬(まり)のように飛び
火野 葦平 / 麦と兵隊 amazon
(ギザギザの刃をつけた鎌は)不気味な動物をおもわせる青黒い光りを放ちながら
安岡 章太郎 / 海辺の光景 amazon
(斧)鬼神のごとく斧を振り、若木を切り倒しながら
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
鉛筆をけずるにも足りない、きゃしゃなナイフ
太宰治 / 人間失格 青空文庫
長く霜のように輝いて動いて行く兵士たちの鉾先
横光利一 / 日輪 青空文庫
投げ槍を霜のように輝かせて
横光利一 / 日輪 青空文庫
(七本の小刀は)茨 の棘 みたいに、白く立った。
吉川英治 / 野槌の百 青空文庫
ちかッと、青い夕月の光が、脇差の刃に刎 ねた
吉川英治 / 無宿人国記 青空文庫
冷たく光る刀身は、抜けばたちまち大気中の蒸気を表面に集めるが、それは一点の曇りもない清冽な肌合いを持ち、たぐいなき刃には歴史と未来が秘められている。そり返った細身の背は、精妙と優雅さと最大の強度を一つに結ぶ。これらのすべてが私たちに力と美、畏敬と恐怖の混在した感情を抱かせるのである。
新渡戸稲造 訳:岬龍一郎「いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道 (PHP文庫)」に収録 amazon
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