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紅茶の味、おいしさを伝える表現・描写

ミント茶のさわやかなハッカの香気

紅茶は茶葉を加熱しないで、陰干しさせてからよく揉み、酸化酵素による発酵を行ったもの。紅茶特有の橙赤色と香気成分は発酵過程で形成される。

（ハッカ茶）甘く、甘ったるく、強烈なハッカの匂いのこもった飲み物

酒飲みが酒に酔うように、その紅茶の香りに酔っては、目を恍惚とさせ、いい気分になる

ポットのままで出される香り高い紅茶

さんざんうまいミルクティーを飲んできた私の舌には、チャイはどこか薄味だった

日本で飲むチャイはどちらかといえば薄めで、素焼きのぐい飲みのような容器に入って出てくるため、飲むと微かに土の味がする

滑らかに泡だったミルクとチャイがカップの中で美しい層を生み出し、見た目も美しい

（ミルクティー）牛乳をたっぷり注いだ紅茶のまろやかな味が口の中に広がる。《…略…》牛乳を注ぐ。　どこか気取った感じの紅茶が急に優しい薄茶の色合いになる。

あさのあつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録　amazon

冷たくなった紅茶の残りをがぶりと飲んだことを覚えている。舌にのりあげた苦い粉、そのときのカップの柄とスプーンについた小さな金色の帽子の細工のくだらなさも。

川上未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ飲む

一人前ずつ小さいポットに紅茶を入れ、別のポットに熱いお湯を入れて出す正式な紅茶のだし方をするホテル

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ旅館・ホテル

（パリの人は）夕食後には、コーヒー紅茶をのまず、睡眠のために、ヴェルヴェンヌとか、カモミン、ティヨル、ジャスミンなどの葉でだした薬草的な茶をのむ人も多い。

石井好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテお茶・緑茶類コーヒー

一日は紅茶に始まって紅茶に終る、といわれる英国人の朝はミルクティーから始まり、十時と三時にはティーブレイクという休み時間がある。

石井好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録　amazon関連カテ外国・海外

濃く熱いチャイ

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon

（ポットに熱湯を注ぐ）液体の落ちる柔らかい音と、温かい靄のような湯気がテーブルの上を漂った。

小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録　amazon

小鍋で煮出した紅茶にミルクを足すと、大雨の後の濁った川みたいな色になる。鍋の底に魚を隠していそうな、あたたかいミルク紅茶。

宮下奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録　amazon

（紅茶のカップ）花が描かれた華奢なカップ。

瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録　amazon関連カテ食器類

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