老人の表現・描写・類語
骨と皮ばかり、という形容は珍しくないが、栄養分を取れば、またもとに太るという場合の痩せ方とは違って、いくら食べても栄養分が筋肉の方にまわらなくなった高齢者の痩せ方
丹羽文雄 / 厭がらせの年齢 amazon
曰(いわ)くありげな美しい老女の佇まい
有吉 佐和子 / 三婆 amazon
どこか倣岸なところのある、自尊心の強そうな気難しい老人
井上 靖 / 天平の甍 amazon
入り口近くのベッドの上に座っていた老人が答える。しわだらけの顔、ぽちっとした黒目がちの目、禿げあがった額の具合、背をまるめてちょこんと座っている風情。どこをとってもオランウータンにそっくりだ。いまにもグルーミングを始めそうな、どことなく可愛い感じのする爺さんだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
懺悔と感謝の生涯を経た人の能面のように、脱俗した表情が豊かに漂っていた。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
近くで見るご主人は、思っていた以上に小柄だった。キタヱさんと同じように、髪の色がきれいに抜け落ちている。着ているものも全体的に白いせいもあって、やっぱり田舎の道端に祠もなく祭られているお地蔵さんのように見える。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
白髪、白髯 の神々しい老人
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
一日一日生命の力から遠ざかって行く老人
有島武郎 / 生まれいずる悩み 青空文庫
すらっとした面高の、かつては美人だったに違いない老夫人
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
幼女のごとくあどけない老婆
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
虫の食ったおヒナ様のようにしおらしい(お婆さん)
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
腰のしゃんとしたみすぼらしい老婆
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
煤けて背骨のない藁人形のようなお婆さん
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(老いた母は)腰が曲らないと云うので、男便所の方で後むきに体をささえてやる。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(老いた象)今にも心臓発作を起して死んでしまいそうなよぼよぼの象
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
がいこつのようなよぼよぼの爺さん
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
(年配の男性は)いつもの学生たちとは違う、どこか枯れた落ち着きを感じ取ることができる。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
しわの奥に引きこもってしまったような小さな老女
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
眼の落ち 窪んだ、猫背の何となく見すぼらしい老人
志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録 amazon
老人は黙って立った。脊が高くちょうど風雨にさらされた山の枯木のような感じがした。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
髪も薄く白く、 土気色 の肌に、はっきり刻まれた皺
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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