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「胸で好意的に思う」の表現・描写・類語
淳が機嫌よくしている時は悠木の心は満たされた。だが、ひとたび淳が反抗の気配でも漂わそうものなら、胸に溢れ返る愛情は一瞬にして底知れぬ憎悪へと変化し、どこまでも冷淡に淳に当たった。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
胸にのみしみじみと感ぜられるなつかしい季節
有島武郎 / 生まれいずる悩み
なつかしさが胸にこみ上げ、その姿形のすべてが心の中にある思い出の像と焦点を合わせる。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
それらの言葉が拳 となって続けさまに胸を打つ
有島武郎 / 或る女(前編)
ひたむきに狂暴な欲念が胸の中でははち切れそうに煮えくり返っていた。
有島武郎 / 或る女(後編)
胸は張り膨らまって、木の根、岩角にも肉体をこすりつけたいような、現実と非現実の間のよれよれの肉情
岡本かの子 / 金魚撩乱
もう胸がいっぱいになるほど優しい気持ちになって、好きで好きで大好きでたまらなくなって、この人のために何でもしたい
吉本 ばなな / 血と水「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
(デートの)待ち合わせの時間が近づくと、一刻一刻がずきんずきんと音を立てて胸に刺さってくるようだった。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
数十年振りに少年のような気持になり、胸をときめかせた。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
相手の言葉に優しさがあり、その優しさが司祭の胸に痛いほど 染みた。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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