霜(しも)の表現・描写・類語

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霜(しも)の表現・描写・類語

霜に痛む畑の野菜が白々と光る

氷を粉末にしたような霜が固まる

黄色な光が快く鮮やかに満ちている晩秋の水のような淡い霜が、窃（ひそ）やかにおりる

長塚節 / 土　amazon

月光と地面いっぱいの霜で斜面が水に濡れたように見える

千万本の針のような霜柱

本庄陸男 / 石狩川　amazon

道路の小砂利が塩を撒いたように霜柱に凍てついていた。

徳永直 / 太陽のない街　amazon関連カテ舗装されてない道（畦道・砂利道）

黄色な光が快よく鮮やかに満ちている晩秋の水のような淡い霜

長塚節 / 土　amazon

塔の屋根には霜が下りているせいであろう。まだうすい朝日に、九輪（くりん）がまばゆく光っている。

芥川龍之介 / 鼻　青空文庫関連カテ朝日・朝の光屋根・かわら・屋上

船のあらゆる部分が急にカリッ、カリッと鳴り出すと、水に濡れていた甲板や手すりに、氷が張ってしまった。船腹は白粉（おしろい）でもふりかけたように、霜の結晶でキラキラに光った。

小林多喜二 / 蟹工船　青空文庫関連カテ凍る・凍結する

だんだん霜は鋭くなってきた。

梶井基次郎 / 冬の日　青空文庫

（冷凍庫に冷やしていたウォッカの）壜についた霜が、握りしめた手のかたち通りに水になって垂れた。

平野啓一郎「ある男」に収録　amazon

霜で鉛色に光った一本路

遠藤周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録　amazon

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