夜空の表現・描写・類語

遠く青白く流れているような天の川

空には雲が多く、月はその背後に隠れている

青黒い夜の色が頭の上にひろがる

金閣には潮のように夜が押し上げ

空は真に黒く、外気はまるでよく磨き込まれた鏡のように街を映していた。

熱気が驟雨のしぶきのように歩いてゆく腰のまわりにもうもうと立ちこめる

雨はいつの間にかすっかりはれて、洗いきよめられたように澄みとおった星空だ

道路の上に樹林に挟まれた細長い空が残り、月明りの中にも星を銀砂のようにこまかくきらめかせていた。

都会であわただしく日々を過ごしていると、つい足もとばかり見て生きるようになる。夜空に目をやることさえ忘れてしまう。

星が降ってくるような、圧巻の夜空

いま新しく灼（や）いたばかりの青い鋼（はがね）の板（いた）のような、そら

あきらめて空を見上げる。ぎらぎらと満天の星が、地上の人生とはいかにも関係なさそうに超越的に輝いている。

無数のきらめく光が──まるで空にもうひとつの東京が覆い被さったように、そこにはあった。それは夢の景色のように、ただひたすらに、美しい眺めだった。

そらのてっぺんなんかつめたくてつめたくてまるでカチカチのやきをかけた鋼（はがね）です。 　そして星（ほし）がいっぱいです。

青から藍（あい）に変わって行きつつある初夏の夜

下界の燈火を反射して、ぼうっと潤いを帯びた黒い夜空

燦々たる星は、もはやここではただの空の星ではない。一つずつ膚に谷の刻みを持ち、ハレーションを起しつつ、悠久に蒼海（そうかい）を流れ行く氷山である。そのハレーションに薄肉色のもあるし、黄薔薇色（きばらいろ）のもある。紫色が爆（は）ぜて雪白の光茫（こうぼう）を生んでいるものもある。私は星に一々こんな意味深い色のあることを始めて見た。

雨上りの夜の天地は濃（こ）い墨色（すみいろ）の中にたっぷり水気を溶（とか）して、艶（つや）っぽい涼味（りょうみ）が潤沢（じゅんたく）だった。

空は美しい星空で、その下にウィーンの市が眠っている。

坂を下りるにつれて星が雑木林の蔭へ隠れてゆく。

月のいい夜だ、星が高く光っている。

街では星をいっぱい浴びて

破れ靴のように捨てられた白いベンチの上に 私はまるで淫売婦のような姿態で 無数の星の冷たさを眺めている。

星のない薄明るい夜空

透けた夜空の向こう側、宇宙の中身がうっすらと見える。きっと明日は晴れるのだろう。