着物・和服姿の表現・描写・類語

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着物・和服姿の表現・描写・類語

解かれた帯がぐにゃっと這っている

藤色の着物の裾に松葉を散らした羽織

若葉の影が令嬢のうしろの障子にうつって、花やかな振袖の肩や袂（たもと）にやわらかい反射があるように思える。髪も光っているようだ。

川端康成 / 千羽鶴　amazon

純日本式のつくり

小太りした体に、巻きつけるように白地に黒の秋草のちぢみの浴衣を着る

殺風景なもんぺ姿

背が高く、きりっとぞうりを履いて、足袋の格好がいい

和服のえりをしどけなく合わせた胸許

石坂洋次郎 / 丘は花ざかり　amazon

粋に走らず品のあるいい帯

垢染んだ着物の胸に、まっ紅な薔薇の花を徽章（きしょう）のようにくっつけて

上林暁 / 薔薇盗人「昭和文学全集〈14〉」に収録　amazon関連カテ花

夜具をかついだような大きい着物を着て

永井荷風 / すみだ川　amazon

少し低目に締めた厚板帯の帯上げの結び目から咽喉（のど）もとまで大輪の花の莟（つぼみ）のような張ってはいるが、無垢（むく）で、それ故に多少寂しい胸が下町風の伊達（だて）な襟の合せ方をしていた。

岡本かの子 / 河明り　青空文庫関連カテ乳房・乳首

肩や両脇（りょうわき）を太紐（ふとひも）で荒くかがって風の抜（ぬ）けるようにしてある陣羽織（じんばおり）式の青海流の水着

岡本かの子 / 渾沌未分　青空文庫

肩上げのとってない昔風な羽織

林芙美子 / 新版　放浪記　青空文庫

狂人のような真紅な着物

林芙美子 / 新版　放浪記　青空文庫関連カテ赤色（赤い）

ずんぐりした夫人は、蝉（せみ）のように薄い黒羽織を着て

林芙美子 / 新版　放浪記　青空文庫

鮮やかな、然し神経を疲らしている者は、その為吐気を催すかも知れない程、あくどい色の着物

志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ派手・華やか・きらびやか鮮やかな色

髪は乱れなく整えられ、着付けもむしろ遊びがなさすぎるほどで、キリリというような形容が似合うのだった。

山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録　amazon

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