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車窓からの風景の表現・描写・類語
車窓の外を眺めていた。のっぺりとした平板な土地に、これという特徴のない建物が、どこまでも際限なく立ち並んでいる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
ホームに着く直前、列車はトンネルに入る。 その時、窓は女の鏡となった。《…略…》鏡がすうっと消えた。そのかわり、冬の陽ざしがあたるホームが、久仁子の目の前に拡がってきた。
林 真理子 / 京都「最終便に間に合えば (文春文庫)」に収録 amazon
扉の窓から見える景色は次々と後方へ流れていった。建設中のビル屋上に設置された巨大なクレーン、連なる集合住宅、空に浮かぶ航跡雲もすべてが同じ速度で消えていく。
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
吹き飛ばされるかのように、後ろへ通り過ぎていく建物を目で追いながら
伊坂 幸太郎 / マリアビートル amazon
平凡な五十三次風 な景色が、電柱で句読 を打ちながら、空洞 のような葉子の目の前で閉じたり開いたりした。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
(夜)木々や畑や山々のシルエットが切り絵のようにゆき過ぎる。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
田畑の上を、電信柱や人や森が、スイ、スイ、来ては飛び去る。
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
星のように流れていく景色
朝井 リョウ / もういちど生まれる「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
窓からは線路に沿った家々の内部 が見えた。破屋 というのではないが、とりわけて見ようというような立派な家では勿論 なかった。しかし人の家の内部というものにはなにか心惹 かれる風情 といったようなものが感じられる。
梶井基次郎 / 路上 青空文庫
電車はゆっくり走り出した。知っているネオンが次々に走り去っていった。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
飛び去る景色の何もかもが速く、新鮮に映る。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
車窓を通り過ぎていく見慣れた街のたたずまいが、映画のなかの風景のように細部まで生きいきと際立って見える。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
二人は並んだ顔が景色に透けて、車窓を夜と共に走ってゆくのを見つめ合った。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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