えびの味、おいしさを伝える表現・描写

プツンという心地よい歯ごたえ

この時期の赤しゃ海老は身が締まって一番甘い。生はぷりぷりと甘く、普段食べ慣れている甘エビがかすんでしまうほどの存在。

箸の先で山葵をつけ、ほんの少し醤油に浸して食べると、甘エビ特有の甘さが舌の上に広がる

海老は大きいほど大味でおいしくないが、どういうわけか大きいほど値段が高い

天然のエビはほっこりと身が甘い。養殖はやや大振りだがなんだか身が固くて味わいが薄い。

エビの刺身は、何か恐ろしく優しいとでも形容するほかない、はっきりとした味があって、山葵も醤油も受け付けず、塩で食べるのが一番旨い

トロリと粘りつくような甘海老の甘みは、たまらないほど私の味覚にこびる

固くも柔らかくもない焼き加減がなんともいえない

張りつめていた海老の身が、急に歯と歯の間にプッツリと噛み切られる瞬間の歯ざわり、舌ざわり、口の中全体の口あたり、これがいい。次に噛み切られて口の中に散らばった弾力あるものを、次々に噛んでいく心地よさ、これがいい。海老特有の甘み、そしてかすかな海の味、これもいい。