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混雑している・雑踏・人混みの表現・描写・類語
アメーバのように増殖を続ける人間の塊が一斉に動き出す
荻野 アンナ / 背負い水 amazon
蟻が小さな穴に群がり入るように、押し倒し押し返し入り口になだれ込む
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
せきとめられた人の流れが、港内の泡のようにゆっくりと動く
武田 泰淳 / 風媒花 amazon
整理に困るほど人が多すぎる
新田 次郎 / 芙蓉の人 amazon
わいてくるもののように大勢の人間がうごめく
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
ひっそりとした群衆が三々五々、影絵のように闇の中に散り始める
福永 武彦 / 草の花 amazon
満員の浴場のような混雑
田辺 聖子 / 返事はあした amazon
見物人が、石榴(ざくろ)の実を割ったようにいっぱいに詰まる
内田 百けん / 冥途 amazon
(いろんな路線が入り乱れていて)まさに迷宮だ。通勤ラッシュの時刻にはその迷宮は人の海になる。海は泡立ち、逆巻き、咆哮し、入り口と出口をめがけて殺到する。乗り換えのために移動する人々の流れがあちこちで錯綜し、そこに危険な渦が生まれる。どんな偉大な預言者をもってしても、そのような荒々しく逆巻く海を二つに分かつことは不可能だろう。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
雪崩れ込んだ避難民が《…略…》煙脂煙管(やにぎせる)のごとく、ぎっちり詰って動けなくなった。
里見 トン / 美事な醜聞「初舞台・彼岸花 里見トン作品選 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
群集は、小学生が使ったケシ護膜(ごむ)の痕のように、まだ、小汚なく、十字路
のあちこちに落ち散っていた。
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
ごみごみした、玩具箱をひっくり返したような桟橋
林 芙美子 / 浮雲 amazon
勤め人の群れが、同じ思想と同じ目的を持っている人形のように
伊藤 整 / 氾濫 amazon
足の踏み場もなく、僕たちの傍では、始終誰かと誰かがぶつかっては文句を言い合ったり謝まり合ったりしていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
製氷機の出口のように人がざくざくとあふれてくる化粧品売り場
川上 未映子 / あなたたちの恋愛は瀕死「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
こんもりと一ダースくらいの人だかり
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 巴里祭 青空文庫
都会人に取って人混は運命のような支配力を持っていた。
岡本かの子 / 母子叙情 青空文庫
黒山のような人だかり。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
新宿駅の朝のラッシュ並みの混雑状態
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
人々が絶え間なく行き交っている。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
デパートは 混み合っていた。人いきれで汗ばむほどだった
向田邦子 / りんごの皮「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
彼は鼻先をかすめて通る男の肩の風を顔に受けながら
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
あまり人通りの多い歩道橋ではないが、それでも五時すぎになると、短い間、人の流れが出来た。
山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
三、四人の客が入って来た。《…略…》たちまち店内には汗の 臭いが満ちた。
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
どこかの団体客が、芝居の終わった劇場から 一斉 に出て来たらしく、しばらくは一歩も前に進めないほどであった。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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