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「憂鬱・気分が晴れない」の表現・描写・類語
自分の胸が重くなるのを感じた。陰鬱な思いが身体を駆ける。呼吸もままならず、息を吐いても吐いても、空気が溜まってくる感覚があった。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
そんな事を思うと葉子は悒鬱 が生み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒 を取りよせて、したたかそれを飲むと前後も知らず眠ってしまった。
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
一層気が重かった。総てのことが晴れやかでないという感じが、深く伸子の心を圧えつけた。
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
心は悪鬼のように憂鬱に渇いている。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には 青空文庫
憂鬱になっているときの私の顔はきっと醜いにちがいありません。見る人が見ればきっとそれをよしとはしないだろうと私は思いました。
梶井基次郎 / 橡の花――或る私信―― 青空文庫
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
両足が空中を歩いているように浮ついていて、いつまでも目的地に到着しなければ良いという気持ちが身体に反映されているようだった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
その前を通るときだけが嫌だった。飛行機に乗る前に空港でやられる、X線のゲートをくぐるあのときの気の重さに似ている。
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
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