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欝な気持ちの表現・描写・類語
自分の胸が重くなるのを感じた。陰鬱な思いが身体を駆ける。呼吸もままならず、息を吐いても吐いても、空気が溜まってくる感覚があった。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー amazon
足の裏を突き抜けて地にめりこんで行くような沈鬱
石川淳 / 普賢 amazon
ずっと消えることなく心に掛かっていた鬱屈の霧
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
あまり憂鬱 ですから、さかさまに世の中をながめて見たのです。けれどもやはり同じことですね。
芥川龍之介 / 河童
目は悒鬱 な熱に輝きながら
有島武郎 / 生まれいずる悩み
僕の心もちは明るい電燈の光の下にだんだん憂鬱になるばかりだった。
芥川竜之介 / 歯車
そんな事を思うと葉子は悒鬱 が生み出す反抗的な気分になって、湯をわかさせて入浴し、寝床をしかせ、最上等の三鞭酒 を取りよせて、したたかそれを飲むと前後も知らず眠ってしまった。
有島武郎 / 或る女(前編)
底のない悒鬱
有島武郎 / 或る女(後編)
憂慮に顰 んだ暗鬱な顔
横光利一 / 日輪
重い暗鬱が鉛のように胸に詰っていた。
松本 清張 / 与えられた生「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
心は悪鬼のように憂鬱に渇いている。
梶井基次郎 / 桜の樹の下には
憂鬱になっているときの私の顔はきっと醜いにちがいありません。見る人が見ればきっとそれをよしとはしないだろうと私は思いました。
梶井基次郎 / 橡の花――或る私信――
憂鬱に苦しめられていました。
梶井基次郎 / 橡の花――或る私信――
(目の前にある)原付を 蹴り倒してしまいたいほどの 鬱屈 した塊が胸にあった。
又吉直樹「劇場(新潮文庫)」に収録 amazon
思い出すたび、財前は重たい憂鬱に満たされた。
池井戸潤「下町ロケット (小学館文庫)」に収録 amazon
それは気むずかしそうな、非常に憂鬱な顔だった。心が楽しむ事の決してないような顔だった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
決して心の楽しむ事のない絶望的な憂鬱
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
今の自分は笑っている時でさえも左胸の異物感に怯えているのだ。ティエンは時折、無理をして笑った。そうすると、その異物感は、こつんこつんと胸を叩き、彼に憂鬱を忘れないよう自己主張するのだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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