塔・高層建築物の表現・描写・類語

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塔・高層建築物の表現・描写・類語

巨大な要塞が、不吉な白蟻の塔のごとく夕暮れの淡い闇の中にくっきりとそびえ立つ

村上春樹 / 螢・納屋を焼く・その他の短編　amazon

首を上にあげれば街のどこからでも見える高層ホテル

機関銃つきの監視塔

新宿副都心の摩天楼は幾重にも重なる黒い影となってそびえている

関連カテ夜景・夜の眺め

高層ホテルが反り返っている

講堂の時計塔が霧に包まれ、城のようだった。

大江健三郎 / 死者の奢り　amazon関連カテ霧・かすみ・もや店・建物の佇まい・外観

はるかかなたの木立ちの頭に、小山のように高く出ているのは寺院の家根だ。

小杉天外 / 初すがた　amazon関連カテ屋根・かわら・屋上

（古びた見張り台）ひっそりと立つ塔の姿は、寂しげで、老いた人間のようだった。老年期を迎えた人間が「誰もわたしを覚えちゃいない」と呟く姿を思わせた。

伊坂幸太郎 / オーデュボンの祈り　amazon

上を見た。夜を突き刺すかのように、見張り台がそびえている。

伊坂幸太郎 / オーデュボンの祈り　amazon

大寺院の前に立ち、高い塔や円（まる）屋根をながめた時、なにか無気味にさえ感じました。実際それらは天に向かって伸びた無数の触手（しょくしゅ）のように見えた

芥川龍之介 / 河童　青空文庫関連カテ寺・神社・教会

（建設中）巨大なクレーンが並び、鉄骨とガラスがすこしずつ空に伸びていく。

新海誠「小説君の名は。 (角川文庫)」に収録　amazon

墓石のような高層ビルがぎっしりと建ち並んで

村上春樹「羊をめぐる冒険」に収録　amazon

（巨大な白い壁）視界が白で埋まる。牢獄の壁の前で、囚人のように、白い壁を見上げた。

村田沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録　amazon関連カテ崖・谷・断崖絶壁

雲一つなく暮れて行く空を刺していた黒い鉄骨のエッフェル塔は余りににべも無い。

岡本かの子 / 巴里祭　青空文庫

橋を跨（また）いでいる巨人の姿に見えるエッフェル塔

岡本かの子 / 巴里祭　青空文庫

エッフェル塔は長い長い影を、セーヌ河岸の樹帯の葉の上や、密集した建物の上へはっきり曳（ひ）きながら、広く河波に臨んで繊細で逞（たくま）しい脚を驚くほど張り拡（ひろ）げていた。

岡本かの子 / 母子叙情　青空文庫

船が、帆柱を空に突きさしている。

林芙美子 / 新版　放浪記　青空文庫関連カテ船・ボート

闇にそびえるなつかしのマンションは、工事の白幕が張られ、外から見えるすべての窓が暗かった。

吉本ばなな「N・P (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ工事

（使われていないマンションの屋上で）星空を仰ぐ。今まで知りあった人々の顔を思い浮かべる。廃墟のような建物のうえで、異国の遺跡に腰かけているように。

吉本ばなな「N・P (角川文庫)」に収録　amazon

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