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寂しさを心で感じるの表現・描写・類語
孤独が、風のように鵜飼の心を過ぎ去った。
檀一雄 / 花筐「花筐・光る道 他四編」に収録 amazon
荒寥と腕を拱(こまね)いて黒い風のように心身を吹きぬける孤独に耐えた。
円地 文子 / 女坂 amazon
いつも寂しい砂地のような心の人
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
淋しい空 になった心持ち
夢野久作 / あやかしの鼓
触れ合うことのない深い孤独の底で、今度こそ、ついに本当のひとりになる。 人は状況や外からの力に屈するんじゃない、内から負けがこんでくるんだわ。と心の底から私は思った。
吉本 ばなな / 満月 キッチン2「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
有島武郎 / 或る女(前編)
人間力ではどうする事もできない悲しい出来事にでも出あったように、しみじみとさびしい心持ちになってしまった。
有島武郎 / 或る女(後編)
医師が来るまで小一時間病人と二人ぎりで、伸子は名状し難い孤立感を覚えた。この大都会の生活と自分達の生存とはいざとなると何と無関係なことか。周囲の冷然とした感じが伸子の心にこたえた。
宮本百合子 / 伸子
淋しさが、ひときわ心の底にしみ入る
宮本百合子 / 伸子
蝋燭の灯が、フッと吹き消されたような寂しい心持
宮本百合子 / 伸子
岡本かの子 / 河明り
しんしんと淋しい気持が、かの女の心に沁 み拡 って来る
岡本かの子 / 母子叙情
ひどく心細い。すごくひとりぼっちな気がする。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
心のうちでごおんと鐘の鳴るような淋しい気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記
寒々と心の中が凍るように淋しくなる。
林芙美子 / 新版 放浪記
きゅんとした。少しだけ、心に影が落ちるような感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ちょうど朽ち腐れた土台の木に地面の 湿気 が自然に浸み込んで行くように、変な淋しさが今ジメジメと彼の心へ浸み込んで来るのをどうする事も出来なかった。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
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