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夢のよう・現実味がないの表現・描写・類語
どんな残酷な事件を読んでも、わたしにはさらりとしたお伽話のようにしか思えなかった。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
眼で見ていながら信ずる事が出来ない
夢野久作 / あやかしの鼓 青空文庫
何だか自分の事を書いた探偵小説を読んでいるような、夢見ているような気持になって
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
魔物に化されたような、夢みたいな話
松本 清張 / 青のある断層「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
泰山を動かすような空想になってしまう
梶井基次郎 / のんきな患者 青空文庫
幽霊ばなしよりもずっと非現実的な感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
(現実感がない)食事の間じゅう、十和子は一種の浮揚感につきまとわれている。椅子にすわってものを食べている身体から少し浮き上がったところに自分がいるような、あるいは、いつか水島に贈ったガラスのペーパーウェイトのなかのあの気泡によく似たものが、しきりと体内から逃れ出ようとしているような、そんな感じ。無重力とはいわないが、宇宙船の内部の人工的に作りだされた重力場にいる、そんなぎこちなさ。《…略…》夢だ。こんなふうにどうしても身体が浮いているのが夢であることの証拠だ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(現実感がない)何を話しても、捉えどころのない非現実感が言葉の背後から滲み出てくる。だが当然ながら、これは夢などではない。これは終わりで、黒崎との終わりもそうだったように、終わりはなぜかいつも夢に似ているのだ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
(実感がない)殺されるというその言葉が戸田の胸にうつろに響いてはねかえった。殺すという行為は、まだ実感として心にのぼってはいなかった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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