かき氷の味、おいしさを伝える表現・描写

カキ氷に練乳とあんこをかけるときの幸せ

カウンターの内側には、プッシュ式の赤い電話、キラキラ輝く氷の塊がセットされたかき氷機がある

まるで綿菓子のようにふわっふわのかき氷

みつは、甘さがすっきりしていて、爽やか。優しいミルクと混ざり合って、ひと言でいうなら、夏の幸せの味

氷が柔らかいせいか、頭がキンキンしない

このかき氷、フルーツそのままの甘さと香りがギュッと閉じ込められていて、口に入れるとそれがぱーっと花開いて、すっと溶けていく

少しずつ溶けていく美しいかき氷

かき氷の上に赤や緑や青のシロップをかけただけのこの簡単な味が、実に魅力的

羽毛のようなふわふわのカキ氷

口の中で羽が舞ったようなふんわり感のかき氷

氷をがりがりと噛み砕いた。《…略…》氷は一瞬、歯を突き刺すように冷たいけれど、やがて心地よい温度に変わって

脇腹に突っこまれたシャジは、抜き取るときに十分注意しないと、〝頂上の崩落〟という突然の不幸を招くことがあった。

かき氷がテーブルに到着すると、まずその全容を慈愛のこもった目でひとわたり見回す。 　見回したあと、シャジを用心深く抜き取り、氷の頂上を、叱るがごとく、さとすがごとく、いつくしむがごとく、ペンペンと軽くたたく。ついでに周辺もペンペンとたたく。 　山盛りのかき氷は、ともすればテーブルの上にハラハラとこぼれ落ちようとする。この剝離、崩落を防止するために、最初のペンペンは欠かすことのできない作業なのである。 　このあとは、頂上から攻める人と、山の中腹にトンネルを掘って掘り進む人に分かれる。 　頂上から攻める人は性格の明るい人が多く、トンネルを掘る人は暗い人が多かったようだ。 　おばさんが因業でない店では、氷をかく前にツユを一ヒシャク底のところに入れておいてくれる。 　トンネルを掘る人は、途中でこの〝地下水〟に突きあたり、嬉しく、懐かしく、シャクシャクと氷を突き混ぜたりしてありがたくいただいた。

苺 色 の冷たさがきりきりと 脳味噌 に突きあがってくる。信雄は匙を口にくわえたまま、思わず身を 捩らせた。