夜のしじま(静けさ)の表現・描写・類語

凛とした静けさは、星のない重たげな空全体に広がり

夜が死人のように静まりかえる

足音の絶えた夜更けの街は深山のように静か

森閑と更けわたる夜のしじま

星が瞬く音も聞こえてきそうなほどの静寂

夜も死人のように静まりかえった

寝静まった街

僕たちが喋るのをやめると、それに合わせて街中の誰もが呼吸を止めるかのようだ。

十二月の真夜中は、深海にいるかのように静かで暗かった

夜が深くなっていた。ふくろうが鳴くわけでも、コオロギが羽根を擦る音が鳴るわけでもなく、島中がただ単純に呼吸を抑えていくようだった。

窓の外には静かな夜が舞い降りていた。

深夜闃寂（げきせき）として、四望（しぼう）人なく、鬼気肌（はだえ）に逼（せま）って、魑魅（ちみ）鼻を衝（つ）く

川の水音の他には何も聞こえなかった。町全体が眠り込んでしまったようだった。

街はしんとしていて、目を覚ましているのは自分だけなような気がした。

夜色（やしょく）の底に埋もれながら、河原（かわら）よもぎの葉を動かす、微風もまるで知らないように、沈々としてふけている。

天を、星が動いてゆく音が耳の奥に聞こえてきそうなくらいに、しんとしている孤独な夜中だ。

人々が寝しずまってみると、憤怒（ふんぬ）の情はいつか消え果てて、いいようのない寂寞（せきばく）がそのあとに残った。

音という音は絶え果てていた。

白い月と、川波と、そして、お喜乃の銀釵（ぎんさい）が、かすかに、ふるえているばかりである。

昼間は気のつかない自分の下駄の音が変に耳につく。そしてあたりの静寂は、なにか自分が変なたくらみを持って町を歩いているような感じを起こさせる。

人々の寝しずまった真夜中

建物の影は暗く、もう明るい陽が照らすことなどないかのように静まりかえっていた。

あまりに静かで、時間がなくなったかのように、おごそかで何物の気配もない。時計を見ると三時、深夜だった。

（雪の夜）空気が全部凍りついてしまったように静かだった。

マンションの一部屋の明りが点いたり、消えたり、締め忘れた水飲み場の蛇口から水滴が落ちたり、Ｋ君の髪先が風にゆらめいたりするくらいしか、風景の中で動いているものはなかった。ひそやかな夜の息遣いが、聞こえてきそうだった。

もう太陽の光が残っていない公園の静けさに、笑い声はすっと吸い込まれていく。

時計の音が深夜の台所に響いている。

夜 更けた河畔の沈み込んでいくような静けさ